遊歩道はけっこう奥まで続いてて、滝と花の森だけを見て帰る観光客も多そうですが勿体ないかも。水路沿いに紅葉がたくさんあり、足元にはスミレやタニギキョウが咲くよい道です。前にはカモシカも見かけましたね。



( * ̄▽ ̄)v- 青々としたマムシグサを発見。
沢筋や湿気の多い林道でよく見ます。これは今年お初だな。
 

 奥の方に生活用水の取水口があり、山から下ってくる沢が小滝になってます。ここはスッと気温が下がるところで、真夏だと天然のクーラー。上の方の林道にもそういう箇所がいくつかあり、車の窓を開けて走ってると気持ちがいい。小さな堰堤がいくつかあって、岩魚釣りのポイントになってます。


 ここを覗くと魚がすうっと遡上していくのを見る時がある。岩魚かな? けっこう大きいのをよく見ます。いつも「あっ」なタイミングなので採る隙無し。でもここは公園内なので禁漁区でしょうね。釣り人は見た事がありません。


 小さいけど冷風が心地よい段瀑。上段まで行けますが足元注意。あちこちから山の水が下ってきてて、夏でもとても冷たいです。


 さらに進むと広い河原に到達。ここは遊泳・BBQ・キャンプは禁止区域ですが、ここで唯一 川の水に接することができる場所。今は真ん前まで行ける仙樽の滝が通行止めなので、水に触れられるのはここだけです。


 河原に下りる茂みにはこれからタマアジサイやオカトラノオの花が咲きますが、この日はノイバラの花だけでした。タマアジサイやコアジサイは高樽の滝の上にも咲きますが、オカトラノオはここだけ。付知峡はタマアジサイが多く、林道でもよく見られます。


 茂みの脇から下りるとこんな眺め。少し増水してるのでここから奥には行きませんでしたが、普段だと歩いて対岸まで渡れます。晴天じゃないので残念だけど、それでも水が綺麗だなぁ。ここは川底の砂利に苔が生えないので素足でも滑りません。ただ冷たい(涙) ウェットスーツとか無しだと1分も潜っていられません。


 ここにも山から下ってきた水があり。川の水よりこういう沢の水の方が冷たい気がします。夏はここを素足か川シューズで渡ります。


 渡った先には水に浸食されたなだらかな花崗岩があり、あの下が箱型の淵になってます。以前は私の頭までの深さだったけど、何年か前に砂利が投入されて浅くなりました。少し上流に大きな堰があり、岩からダイブしてるお兄ちゃんも見た事がありますが、今はもうそんな深さではないので出来ないかな。鉄砲水が来ると危ないからキャンプ等は禁止されていて、とりあえず水の流れより水温が危ないからダイブは危険すぎ。よく水難事故がある関市の板取川よりガチで冷たいです。


 引いて撮るとみなぎるオアシス感。足首までの浅さのところも見た目より流れは速いので、歩いて渡る時はバランス感が試されます。苔がないから滑らないのはいいけど、素足だと砂利が痛いので川シューズは必要かと。広い足ツボマッサージ場みたいです。


 これは夏の写真だけど川の真ん中まで来ると奥の堰堤が見えます。砂利のないところが深くなっていて、もとは岸から続く花崗岩の岩底でした。


 行ける時はこれもんの美しさ。驚いたことに夏には大きなオタマジャクシがたくさんいます。田んぼの脇のぬるい川育ちなので初めて見た時は衝撃でした。ナガレタゴガエルかな? 冷たい渓流を好むカエルっているんですね。

       

 こちらは下流側。もうひとつ高い堰堤があり、そこから下った水が観音滝の下の淵を経て不動滝から流れ落ちます。ここは谷の上で、もっともっと上流に高樽の滝がある。林道は冬は通行止めになり、徒歩でないと行けないけどけっこう遠いので歩いた事はなし。さらにその奥に「ランプの宿」という温泉宿があるのが凄い。電気や電波は無く、夜にはスタッフさんは帰宅するというワイルドなお宿です。そこに渡合三滝という滝があるそうですが、まだ行った事がありません。


 夏はここ目当てで何度も来ますが、この日は河原から上がってさらに奥へ。ここからはちょっと鬱蒼とした遊歩道に入ります。ここにタマアジサイの群生がありますが、それはまた次のお楽しみ。


 この奥に進むと大きな堰堤に出ます。水路が古びた感じで、観光客はあまり来ないかな?


 右手にイイ感じの川面が見える。若いお兄ちゃんがダイブしてた岩のあたりの青みが濃い。白っぽい花崗岩の岩底で、真ん中は少し深いです。この日は新緑と同じライトグリーンに見えましたね。