水路を渡って少し下ると「花の森」。ここからシャクナゲの花が咲いていて、お天気は今ひとつだけど新緑の紅葉と濃い緑色の葉のコントラストが綺麗です。



( * ̄▽ ̄)v- ここには赤・白・ピンク色のシャクナゲの花が咲きますが、多いのは白とピンクかな。見上げると白い花が垂れかかるように咲いていて、いい時に来られたなと感じました。


 木陰から差し出される花束の群れ。ヒカゲツツジと同じで、放射状に広がる葉の真ん中から花芽が出て複数のつぼみに分かれて開花します。花はヒカゲツツジより大きく、内側にはツツジによくある斑点がある。シャクナゲもツツジ科ツツジ属で、葉に厚みがあり繊毛があるものがシャクナゲみたいすね。似ているわけだわ。


 花の森の入り口に東屋がありますが、その向かい側に橋があり、上の公園入り口から沢になってます。橋の向こうにもシャクナゲの植え込みがあるけど、ここは橋から見る沢が綺麗です。


( * ̄▽ ̄)v- これぞ新緑の付知峡上流域。春から初夏にかけては渓流が新緑に包まれてとても爽やか。標高が高めなので真夏でも空気はつめたく湿ってて、水の中を歩むがごとしです。


 これは橋から見下ろす沢。公園内では水路から斜面に水を引いた人工の沢もありますが、ぱっと見では人工とは分からないです。こちらはたぶん元からあった沢て、もっと高いところから澄んだ水が下ってきています。高樽の滝の落とし口の上の淵は圧巻すね。透明度の高い青い淵が美しいです。


 足元でわずかに開いていたタニギキョウを発見。雨露をまとってみずみずしかったです。


 それでは花の森へ。黒い木道が巡らされていて、湿地みたいに見えますが地面はシダ類に覆われてます。小雨でも周りを取りまく新緑のおかげで明るく見えました。


 ここには赤に近い朱色のヤマツツジも咲く。ちょうど咲き始めた頃で、雨に打たれてうつむき加減ですが色は鮮やか。ここではシャクナゲと共によい彩りです。


 花は小ぶりで群生が見ごたえあり。梅雨いり頃に川の岩場に咲くイワツツジに似てますが、そちらは丈が低く岩の隙間から噴き出すように花を咲かせます。ヤマツツジは樹高が高くて、見上げるほどなのが好きです。


 肉眼だと奥にシャクナゲの群生が見えてます。一番乗りだったので園内はとても静かで気持ちよかったすね。新緑がいいなぁ。


 谷の斜面に立派な散策路が設けられていて、テーブルやベンチもある。晴天ならしばしのんびり過ごしたいくらいすね。


 進んで行くとシャクナゲの白花とピンクの花の群生がある。奥に見えるのは上の水路から引かれた人工の沢で、下の観音滝まで続いてます。この青木立に花が咲くのは今だけで、あとはひたすら青葉と水の森。夏の濃い青葉でも美しいです。


 咲き始めのピンク色のシャクナゲ。初めは濃いピンク色で、開いてだんだん淡くなります。1つの花芽からこれだけのつぼみに分かれるのが豪華すね。つぼみは口紅みたいです。


 次々と新しい花が咲き、咲き揃うと花の珠のようになります。隣の加子母の小秀山にはこの色のシャクナゲが多く、花期はこちらより少し遅い。遊歩道に群生地があるので楽しみにしています。あちらはピンク色のイワカガミも咲き、アカヤシオもけっこう遅くまで咲きます。シャクナゲは頂上近くまで自生してますね。標高1850m地点の兜岩の辺りでは白いオオヤマレンゲも見られます。


 長く咲いてるうちに白花なのか色が淡くなったピンク色の花なのか分からなくなる(涙)  つぼみに淡いピンクが見えますが、これは白花かな。真っ白なつぼみはあまり無く、白花もそもそもがピンクが薄くなったものかも。


 よく見ないと分からないくらいの淡いピンク色も綺麗です。小雨なので光量は少ないけど、その分みずみずしく撮れました。