( * ̄▽ ̄)v- 今日は快晴で暑いくらいですが昨日は雨でした。雨でも行けるのとそろそろシャクナゲが見ごろなので、昨日は中津川市の付知峡へ。4月の下旬から咲きますが、毎年ちょっと遅めなので今年はどうかな?と思っていたら、良かった駐車場から咲いてました。



 ここは「青川」とも呼ばれる付知川の上流域で、森林浴と清流と紅葉の名所です。付知峡はいちばん高いところにある高樽の滝、吊り橋のたもとに岩魚料理屋さんがある本谷園、そしてこの不動滝森林公園が観光の目玉。ここは北夕森山(1596m)の登山口の近くで、ここに車を停めて登れます。けっこうしんどいのとあまり人が登ってない印象で、熊はちょっと怖いかと。昨年に車で高樽の滝から下りてくる時に見かけました。カモシカは園内で見ましたね。少し上から国有林になっていて、今は伐採をしない休養林になってます。

( * ̄▽ ̄)v- おお白いシャクナゲがとても清らか。ここは谷底までの斜面が森林公園になっていて、いちばん底に観音滝と不動滝。そして今は行けない仙樽の滝があり、斜面が「花の森」になってます。秋は紅葉の名所ですが、春はシャクナゲやヤマツツジの名所になるんすね。近年はシャクナゲの開花時期がちと不安定ですが、やはり4月の終わりが良いみたい。駐車場では散った花も多かったすね。


 入り口には売店かつ食堂、隣に温泉があり宿泊もできるよう。夏は流しそうめんもやっていて、秋に北夕森山から下りてきて食べた海老天蕎麦がすごく美味しかったです。来る途中は新緑の木立の中を通りますが、山々は水蒸気が立ちのぼってて霞んでました。この日は私が一番乗りでしたが、こんな天気でも後から観光客が続々と来てましたね。


 公園の入り口には山から下ってきてる水。付知川は里の中でも透明度が高い清流ですが、上流域はさらに水が澄んでいて清らかです。夏でも凍えること間違い無しで、冷たすぎるので川底に苔がほとんど生えません。なので苔を食べる鮎は上流域にはおらず、冷たい水を好み雑食の岩魚のフィールドです。公園内では見かけませんが、高樽の滝に上る林道では渓流釣り師を見かけますね。


 人工の小滝の下に紫色の花。オダマキかな?と思ったけどスミレのよう。ここも足元の小さな花が多いところで、それも楽しみ。


 谷底には不動明王が祀られてるので、そこに下りる道は参道でもあります。不動滝には不動明王だけでなく智證というお坊さんが合祀されていて、大昔は行場だったけど詳しい事は分からないみたいです。


 ここから谷を下る。行きは下りだからいいけど帰りはちょっと息が切れます(笑)  小雨でも新緑の青紅葉で視界が明るい。足元が滑りやすいのでゆっくり下ります。


 ポスターになってる仙樽の滝はここで唯一 真ん前まで近づけるどっしりした良い滝ですが、もう何年も前から行けなくなってます。大小の岩がゴロゴロしてる河原を進むのですが、落石があって道が崩壊して通行止めのまま。なかなか復旧しないのが残念です。


 階段の脇にたくさんあるユキノシタ。天ぷらにすると美味しくて、もうすぐ花期です。ダイモンジソウに似た繊細な白い花ですね。


 紅葉はもう少し下の水路のあたりまで植えられており、そこから下はシャクナゲなどの花の森。さらに下はヒノキやサワラなどの「木曽五木」がメインになります。ここは長野県から見ると裏木曽と呼ばれる地域で、木曽だと木曽ヒノキ。こちらだと東濃ヒノキの名産地なんですね。昔は木曽と同様に尾張藩の管轄で、地元民が立ち入って木を伐れない「御用林」とか「御留山」がたくさんありました。特にヒノキ・サワラ・アスナロ・コウヤマキ・ネズコの5種類の木の伐採が厳しく禁じられ、木曽五木と呼ばれました。林業で暮らす地元の方々には苦しかったけど、そのおかげで原生林がよく残ったとも言える。高樽の滝の辺りは休養林にして森林を回復させてますね。その一帯が国有林になってます。


 これは何の花だろう? 地に這う蔓に紫色の小さな花が咲いてました。今の時期はこういう花が多くて判別が難しいです。


 これはムラサキケマンかエンゴサク。黄色いキケマンは花の色で分かりますが、この色だと判別が難しい。葉に深い切れ込みがあるのがムラサキケマンとの事なのでそっちかな?


 そしてタニギキョウ。先日行った下呂市の簗谷山では見逃しましたが、ここには遊歩道にたくさん咲きます。雨だと花が開かないのか、ぐぬぬ残念。


 少し下りると遊歩道沿いに水路があり、これが里の生活用水になってます。極上の清流から生活用水が引けて羨ましいすね。夏でもとても冷たくて、野菜を冷やしたいくらい。ここをずっと進むと河原に出るし、谷底の滝を見た後で遊歩道から上がって行く事もできます。晴天だともっと鮮やかだけど、水路の水に青葉の色が映ってました。


 道標に添えられてる付知町のゆるキャラ・あまねんちゃんの写真。白い体は雪を表し、頭には町の花のシャクナゲ。名産のヒノキの板を持ち青川を表す青い服には鮎の一文字。名産を込めまくって微笑んでます。付知川の中流域からは鮎釣りが盛んになるんすね。青川サイダーもオススメですキリッ!!