( * ̄▽ ̄)v- こちらでは山藤や観賞種の藤の花があっと言う間に盛りになりました。これは毎年楽しみにしてる川辺町の比久見地区の「桑の木観音」の藤棚ですが、今年もお見事なナイアガラ。3~4日前に咲き始めたなと思っていたら、すぐに満開になりました。


 たった1本の木がこんな事になってます。観賞種の花が大きめの白藤ですが、あまり剪定されてないので花の滝とか雪崩のよう。香りが強く、クマンバチがブイブイ飛んでるのでそこはかとなくデンジャラスですが壮観です。


 これも花嫁さんのブーケやドレスの飾りに良いんじゃないかな? 葉は新緑のライトグリーンで、紫色の藤とはまた違った涼しさです。爽やかだけどボリュームが半端ない(笑)  ドラァグメイクをして花むらの真ん中から顔だけ出して撮りたいすね。きっと怖い(涙)


 顔を近づけると香りでむせ返ります。百合に似た粉っぽい甘い香りで、ちょっとツンとしますね。とても特徴的なかほりです。拡大すると何だかゴーヂャス。


 藤棚の下に入って滝の裏見。本物の滝ならしぶきでずぶ濡れになりますねぇ。ここだと花の香りが籠ってました。


 棚の上に這う枝は毛細血管のよう。この隅々まで水や養分が生き渡って花を咲かせます。なるほど、藤原という姓はこの繁茂ぶりによるのだな。山藤だと花は綺麗だけど、広がりすぎると他の木を締めつけて弱らせてしまうそう。今はあちこちの山ぎわで涼しげな花房を揺らしてるけど、そういう事もあるのだなぁ。


 棚を乗り越えた枝が隣の紅葉の木に触手を伸ばしてます。そこはたぶん剪定するかな? 軒を取られてしまいますものね。


 大ぶりな花はとても清らか。今しか見られない花の滝で、白藤なので滝のしぶきみたいです。これからはリアルな水しぶきの季節ですね。とても嬉しい。


 これが桑の木観音のお堂。昔は水月山生蓮寺というお寺で、美濃三十三観音霊場のひとつでしたが廃寺になり札所ではなくなりました。隣には弘法堂があり、境内跡には三十三観音の石仏があります。もう少し経つとヒトツバタゴやエゴノキの花も咲きますね。

 石仏や石碑。高下駄を履き錫杖と経典を持つ石像はうちの方では「行者さま」と呼ばれ、修験者のものです。御嶽講かまた他の行者さまかはちょっと分からず。近在には御嶽講の霊神碑もありますが、判別がつきにくい石碑なども多いです。密教系のお寺にもよくありますね。


 なだれ落ちるような白藤を見納めて帰宅。今日はシトシト雨の日で、半袖だとちょっと肌寒いくらいでした。


 帰宅するとうちのモッコウバラも満開でした。これもあれよあれよと言う間にみっしり咲きましたね。トゲのない薔薇で、年々増えてきました。


 まだまだ咲きます。日射しは今ひとつだけど淡い色の花はよいですね。初夏には多いような気がします。