(*  ̄▽ ̄)v- 今回は登頂なしの流れ旅。まだ早いかもしれないけど、シロヤシオが咲く下呂市金山町の簗谷山(1213m)に行ってきました。


 簗谷山は今は分からないけど地図に載っていない山だそうで、殆ど植林されてない奥山です。下呂市と郡上市にまたがる山で、下呂市からだと飛騨金山町の岩屋ダムを経由します。広いダム湖(東仙峡金山湖)に沿って県道86号(金山明宝線)をひた走り、馬瀬川支流の弓掛川を遡ると林道に入ります。その林道でけっこう標高を稼げるのですが、あまり整備されてないのでちょっと気合いが要るところ。落石や落枝が多い時もありますがこの日は大丈夫でした。


 ここが駐車場。普通車が8台くらい停められますが、GWにはすぐに埋まって路駐組も出ます。シロヤシオやクマガイソウ、ヤマシャクヤクなどが咲くので花の季節は混むんすね。駐車場のすぐそこに沢が下ってきてて、ここから下の弓掛川に注ぎます。めっさ清流で、夏に潜った事があります。



 めっさざっくりしてる案内板。この日は先に70代くらいの女性が着いていて、挨拶をして見送りました。けっこうな奥山だけど1人でガッツあるなぁ。かくありたい。やはり私と同じでGWは激混みだから早めに来たとの事でした。


 ここは春は花、秋は紅葉で人気のある山です。昨年の秋は鮮やかな赤と金色だった紅葉は今は新緑。ここはまだ新緑にも少し早いくらいで、ダム湖の周りが壮観でしたね。山桜や山吹の他には花桃もよく咲いてました。登山道にはまずはこの石段を上ります。前日が雨だったので脇にも水が流れてました。


( * ̄▽ ̄)v- まず出迎えてくれたのはスミレの花。ここは登山道に小さな花が多いところで、そんなにレアじゃないけど春は楽しみ。今多いのはスミレやキランソウで、ところどころに小紫色が覗いてます。


 少し進んだところにルートの分岐点。登頂して周回する事が多いです。クマガイソウやシロヤシオは南尾根ルートにあり、ヤマシャクヤクはぶなの木ルートを下りた沢に咲く。この日は沢沿いではない南尾根ルートを登り、シロヤシオの自生地をゴールにしました。


 急なガレ場を越えると斜面に沿ったつづら折れ。頂上は奥の方にあり、南尾根ルートは広大な巻き道になってます。


( * ̄▽ ̄)v- ガレ場の手前からキランソウが咲いてます。山に近い里でも見かけますが、山には群生もある。シソ科の花も種類が多く、これは別名が「地獄の釜の蓋」とか「医者殺し」。切り傷や神経痛、解熱や整腸など幅広い効能を持つ民間薬になるのだとか。地面を覆うように生えるのも「蓋」の由来みたいです。山の方が濃い紫色の花が多い気がする。


 つづら折れに入る。まだこちら側は日陰になってて新緑の輝き具合は今ひとつ。ぶなの木ルートは初めは沢沿いで、そちらには水辺に多いタニギキョウが咲いてるかも。昨年はこちらでも見かけましたが、この日はありませんでした。


 15分ほど登るとつづら折れの曲がり角にクマガイソウの群生地があるのですが、オイオイ葉すら無いやんけ(涙)  GWが激混みになる見どころのひとつですが、まだ葉も出ないのか。何度も見落としていていろんな人から「なぜ見落とせるか分からん」と言われたポイントで、気合いを入れて来たけどフライングでした。


 昨年の激混み時はこう↓  今年はもう来られないので前に撮った写真を載せてみました。背後の青木立さえ違いますね。ほんのちょっとの時期のズレでこうも違うのか・・・・・・


 もう少ししたらたくさん咲くクマガイソウの花。葉が大きくて新緑の色をしています。群生を見落とし続けた自分が分からん(涙)  たぶん地べたばかり見てましたね。地面に草があまりない斜面なので見落とすはずがないんだけど、視野狭すぎ。また来年に期待です。


( * ̄▽ ̄)v- お、斑入りのフモトスミレを発見。これは里には無い種類で、低山で見かけます。スミレも本当に種類が多く、山にしか無いものを見つけると嬉しい。恵那市/瑞浪市の屏風山もここと植生が似ていて、上の方にキランソウとスミレが多いです。斑入りの葉と、白に縁取られた濃い紫色の花がイイっすね。小さいけど華やかです。


 この辺りだったんだけどなぁ、と思って見回してるとあったー! 枯葉の間から藍色の星を発見。少しだけ自生してるフデリンドウが咲いてました。先行者のマダムがしゃがんでるのを下から見たけど、きっと写真を撮っておられたんだな。ここでは車で上ってくる林道にも咲きますが、そんなに多くはない。先日 屏風山の黒の田湿地で見たのは葉が根元に放射状につくハルリンドウですが、これは花茎に小さな葉がつきつぼみだと筆のようだからフデリンドウ。まだつぼみが3つあり、咲き始めのようでした。これは足元を見てないと見つけにくいです。


 クマガイソウには早かったけど気持ち的はホクホク。正面に頂上が見えてきました。あそこまで尾根道を回り込みながら登りますが、この日は登頂しないので拝むのみ。頂上からは御嶽山と乗鞍岳、北アルプスや白山も臨めます。この日は黄砂が多かったので眺望はあんまりだったかも。


 これは熊のマーキングだろうか。鹿が樹皮を食べたんだろうか。前者の気がする。熊は見た事が無いですが絶対います。鹿はとても多く、夏の終わりだったかな? あちこちでたくさん糞を見ました。ここは暖かくなるとヒルが多く、鹿が運ぶのもあるんでしょうね。昨年の春は地面にスマホを着けて写真を撮ってたら速攻で手の甲に這われてウギャーーー!!でした。この日はまだ気温が低く、ヒルには遭遇しませんでした。出なくていい。てか出るな。