それでは頂上から少し離れたところのアカヤシオ群生地へ。ここには丈高いアカヤシオの木が集まっていて、そんなに奥行はないけどピンク色のアーケードになってました。



( * ̄▽ ̄)v- こちらにもテーブルとベンチがあり、おおこっちも賑わってる。こちらもこれからランチタイムで、おにぎりを忘れてきた身にはちと辛かったです(笑) 飲み物だけは持ってたのでグビグビグビ。


 見上げるほど樹高が高い。ヤシオツツジは2mから5mほどの高さになるそうで、やや乾燥した斜面によく育つよう。ここでは平坦なところに群生してて、この時期は頂上よりこちらの方が人出が多いかも。


(*  ̄▽ ̄)v- ちょっと言ってみたかった「領域展開」。こういう景色を自らの内に持てるといいっすねぇ。南木曽町の田立の滝群では花崗岩の巨岩の滝の上に咲いていて、その静けさに感嘆したものでした。ふもとで熊アタック事例があり、駐車場で既に子熊が木に登ってたと聞く役満ぶりなのでなかなか行けないすね。母熊は外敵がいると子熊をまず安全なところに避難させるそうで、木に登ってたら近くで臨戦態勢をとってるみたい。子熊は可愛いけど絶対見たくないシチュエーションです。


 アカヤシオは枝の先に花が1つずつ咲き、葉は後から出るので花が宙に浮いてるよう。ミツバツツジも花が先に咲きますがそちらのように密集して咲かないので不思議な浮揚感がある。そこはツツジだけど桜の花に少し似ています。


 花の奥にツツジ特有の斑点があるけど花びらが丸っこいのが特徴。初めて見た時に家族連れのお子さんが「桜!」と声を上げてました。色は桜に近いすね。ツツジの中でも花は大振りです。


 つぼみは濃いピンクで、筆や口紅のよう。花芽から1つの花がほどけて開き、咲いてるうちに色が淡くなります。この日はまだ咲き始めで、藪の奥までパステルピンクがたくさん見えました。


 開きかけのみずみずしさがイイ。乙女のやうな花ですね。


 見上げると花がふわふわと宙に浮いてるよう。これがツツジ?と初めは不思議でした。いろんな花があるんですねぇ。


 花は下向きに咲くので揃えて見るとこんな感じ。近くで見るといろんな方向を向いていて、写真を撮るのはちと至難。花と花の間隔が広いので、群生を撮ろうとするとどうしても引き気味になってしまいます。


 これは地面に落ちていた花。咲き切ってそのまま落ちるのですね。中津川市の小秀山だと遊歩道脇の岩壁の上に自生してて、まずは落花で咲いてると気づきます。渓流沿いなので川面に浮いてるのも綺麗すね。


 堪能してさらに人が増えてきたので私は引き返し。岩屋のある岩棚列の前を通って下ります。少し進むと頂上との分岐があり、こちらから先にも来られます。


 ミツバツツジと馬酔木と薮椿の通りをくぐって下山。まだ起伏はありますがもう基本的に下りなので気は楽です。


 9合目の下の最後のアカヤシオを見納める。これからは他の山でも見られますが、納古山がいちばん近くで見られるので思い入れがある。少し高いところにしか無いので春の低山ではメインの花っすね。次は簗谷山のシロヤシオと勢い込んで昨日行きましたがフライングでした。クマガイソウもまだでしたキリッ!!


 やはり宙に浮かぶようだなぁ。晴天の日に見られて嬉しかったすね。青空によく映えます。