( ; ̄▽ ̄)v- そして8合目くらいかな? ここが最後の岩登りで、私が「納古山のヒラリーステップ」 と呼んでるところ。7~8mくらいの岩壁を攀じ登る箇所で、1人ずつしか行けないのでハイシーズンは順番待ちの列ができます。おお来てるのぉ、そして後ろからも続々と。



 13日に転落事故があったのはニュースでは「頂上近くの天空岩」で、ここの事かな。第1~2展望台が「天空の展望台」なのでそっちかと思ったけど、頂上に近い最難所はここです。

 岩壁に取り付くとあっ、タチツボスミレがあった! ここではこの岩壁の途中に咲きますが、花期は終わりかけのようでした。花がとても小さいスミレで、白の中に紫色がある感じ。とても繊細なスミレです。


 岩壁には手足を掛ける箇所に赤ペンキで印がついてますが、ずいぶん薄れてきました。上部は岩溝の間をよっこらしょ。最難所なのでゆっくり慎重に登ります。


 登りきるとこの先にご褒美が。今年はどうかな?とワクワクしながら進むと・・・


( * ̄▽ ̄)v- 咲いてる!! ここが最初にアカヤシオの木がある場所で、ピンク色の花が満開になってました。うはは感無量、今年も見られたぁ。


 ヤシオツツジの赤花で、他には紫色と白があるそうですが私はまだ紫花は見た事がありません。シロヤシオは下呂市金山町の簗谷山にあり、アカヤシオはここ以外だと中津川市の小秀山や長野県木曽郡南木曽町の田立の滝群で咲きます。小秀山だと乙女渓谷キャンプ場から始まる二の谷登山道のけっこう下の方から自生してる。軽装可の遊歩道から見られるので有難いすね。ここだと上の方まで来ないと見られません。


 シロヤシオは花と葉が同時に出ますが、アカヤシオはミツバツツジと同様に花が先。ツツジにしては花が丸っこいのが特徴で、桜のようなピンク色。咲き始めは色が濃く、だんだん淡くなります。今年はまだ花が新しいうちに来られました。紫がかった濃いピンクのミツバツツジ、黄色っぽいクリーム色のヒカゲツツジの群生の先には桜花のようなアカヤシオ。とても贅沢な春の山です。


 ここにはまだ木が1本しかないけれど、頂上付近に群生があります。納古山は個人所有の山だけど、いい山を持っておられますね。ご好意で開放されていて、春は大勢の人が花を楽しめます。春には1度は来たいすね。


 そこから少し登ると登山道出合。ここが初級コースとの合流点で、そちらから来れば岩壁登りはありません。以前 帰りに何を思ったかスタスタそっちに行った時、昔に塩を運んでいた「塩の道」を下りました。ふもとまでの長い巻き道で、下りてからの林道歩きが長かったすね。


 ここはヒカゲツツジ通りで、ここの花はいちばん新しかったです。おお、咲き始めのしるしの赤が花びらに残ってる。これを見ると何だか嬉しい。


( * ̄▽ ̄)v- つぼみの先に赤みがあって、たぶん花びらに変わる萼が赤いんだと思いますが、開花すると少しの間花にその色が残ります。花びらの縁に残るかすうっと一筋残るかは花によって違い、全く残らないものもあり。日に当たるうちに薄れて消えるヒカゲツツジの薄化粧です。


 ほんのりとした紅がイイ。どんな花も咲き始めがみずみずしくて綺麗すね。厳密にはシャクナゲに分類されるそうで、この季節の花嫁さんのブーケや髪飾りにいいような。ひとつの花芽が分かれてこれだけの花になります。華やかっすねぇ。


 日当たりが良すぎて白っぽく写ったけど、ここはミツバツツジと薮椿と馬酔木の通り道。緩く下ってこの先が最後の登りです。


 道の真ん中に露岩があるので乗り越える。ここを過ぎたら岩場はもうあんまりありません。


 木の根がうねる斜面をえっちらおっちら。この辺りから「先に頂上に行くかなぁ、アカヤシオの群生地が先かなぁ」と悩みます。