┗( * ̄▽ ̄)┛道からちょっとだけ斜面にズサー。おおう、広がってる広がってる。限られた場所にあるイワカガミの群生が元気そうで嬉しかったです。



 葉の表面に光沢があるのでイワカガミ。岩場と言うより半日陰の林の中に自生する印象で、標高の高い山から低山までいろんな種類があります。中津川市の小秀山だと1000mくらいからピンク色の花が咲き、ここや鬼飛山、納古山、各務原アルプスでは白花です。白花はヤマイワカガミという東海地方に多い品種のようで、ヒカゲツヅジよりもう少し開花が遅いです。


 葉は冬越ししますが、寒い季節は茶褐色。光沢だけはそのままで、開花の前に緑色に変わります。放射状に広がる葉茎の中心に花芽ができ、それが10~20cm伸びて複数のつぼみをつける。この日は花芽が出てきたところでした。



 花芽と同時に新しい葉も出てきてます。茎には赤みがあり、花がつく茎だけまっすぐ立つ。品種の見分けは葉の形や大きさ、縁のギザギザの細かさだそうですが、亜種が多いので素人には難しい。高山植物ではありますが、種類によっては低山でもよく見られます。


 これは昨年の花が枯れた後。まだ種が残ってます。何となく地中で株が分かれて増えるのかと思ってたけど、種で増えるみたい。育つ土壌に条件があるのか、ひとつの山でも一角でしか見られないです。花はあまり長い間咲かないので、シーズンは目当てのハイカーが増えますね。


( * ̄▽ ̄)v- 道に戻ると目の高さにヒサカキの花が咲いてました。うん匂う。花は極小の釣鐘型で、これも花に萼の赤みがほんのり残ってる。白と言うより淡い緑がかったクリーム色の可愛い花です。


 イワカガミの群生からすぐ先に分岐点。とても見通しのよい場所です。


 右に進むと鹿塩という地区のお寺に出るみたい。そちらはまだ行った事がないです。


 大谷山は左に進む。とてもよく整備された道で、迷う心配はないです。


 下っていくともうひとつ分岐があり、ここから右に登ると大谷山。左に下っていくと駐車場です。時間はあったけどこの日は下りました。


 八十八ヶ所の石仏の案内。大谷山は上とふもとに秋葉神社があります。石仏の大半はそちら側にあり、弘法大師像もいくつか。そちらにもヒカゲツツジは咲きますが、私は八坂山の方が好きですね。大谷山はちとゴチャゴチャしてる印象です。


 ここからは道の左下に沢があり、下っていくと堰堤もあり。水量は少なそうだけど、駐車場まで下りると多くなるのが不思議です。まだ新緑の時期じゃないけど爽やかだなぁ。


 左側は滑落注意。まだ10時台で、日射しがよく射してきてました。


( * ̄▽ ̄)v- ここにもイワカガミの群生があります。いつも忘れてて、下る時に「あっ」と思う。ここもだんだん増えてきてますが、上の方と違って葉はまだ冬の色。同じ山でも日当たりの違いのせいかなぁ?


 日射しを照り返す葉が眩しいくらい。ここではまだやっと花芽が覗くくらいでした。


 イワカガミの群生のあたりから再び石仏ゾーン。ランダムな間隔で、下までけっこうたくさんありますね。


( * ̄▽ ̄)v- この道は椿回廊で、ここでようやく落ちてる花を見つけました。木は丈高いので見上げても咲いてる花は見つからず。これからはあちこちの山で見られます。綺麗なチャートのかけらがあったので一緒に撮りました。あとドングリも。


 300mもない超低山ですが、こういう道は気持ちいいです。里山でも適度に山中感があり、リフレッシュに良いかなと。歩く距離もそんなに長くなく、短すぎずなのがお薦めです。


 この日は馬酔木の花をよく見ました。こんなにあると思ってなかったけど、来る時期が微妙に違うと花の盛りも違うのですね。爽やかでした。


 下りきると八十番目の千手観音と秋葉神社。ここから駐車場はすぐそこです。


 坂を下ると八坂山と大谷山のあいだの駐車場。県道を渡った向かいにあるのが大谷公園です。


 今はまだ見た目が寂しいけど、芝桜がそろそろ見頃。桜の時期は染井吉野がたくさん咲き、初夏には藤棚に白と紫の藤が咲く。町の中心部から近いのでまめに来られる穴場です。