九品蓮台に至らんと思ふ欲心無ければ

 八万地獄に落つべき罪も無し

 生きるまで生きたらば  死ぬるでもあろうかと思ふ


( ;  ゜□  ゜)v- よぉおっしゃあああああ!!♪起きて半畳寝て一畳  飯を食っても二合半!! やはり初代テーマソングはテンション上がるわーーーーー!!

https://youtu.be/KMdKOyXVcoU?si=p4ET2lwpFFMygpA2 


 またしても関鍛冶が斜め上方向に攻めた催しを開いてました。エヴァンゲリオンとのコラボに続いて日本刀が登場する漫画とのコラボ、そして今度は「花の慶次」でございます。原哲夫御大に特化してきたわぁ(ワクワク)  わたくし漫画より先にパチとスロで知りましたキリッ!!


 ここは関市の中心部。関鍛冶の総本社の春日神社に隣接する「関鍛冶伝承館」でございます。朝9時の開業時刻にやって来ました。この日も晴れ晴れとした青空で、とても気持ちのよい日でした。


 関市は刃物の名産地で、鎌倉時代から鍛冶業が盛んでした。とくに有名なのは「関の孫六」こと孫六兼元で、この人は室町時代後期の刀匠で世襲名の2代目にあたります。もう1人有名なのは和泉守兼定で、土方歳三の愛刀を打った刀匠。美濃国の刀匠には「兼」の字がつく人が多く、関鍛冶の作る日本刀は折れず曲がらずよく切れるのが特徴だったそう。もちろん昔から刀だけでなく、刃物全般の産地です。爪切りとかピーラーが欲しいけど高いんすよねぇ。手入れしないといけないけど一生モノです。


 刀匠は必ずしも血族の世襲ではないようで、関市には沢山おられます。資格をとった優秀な人が世襲名を継ぐこともあるみたい。近年はアニメやゲームを主題にした日本刀を打つ刀匠もおられ、こうして血沸き肉躍る催しが開かれるんですね。たぎるわぁ。


 まずは1階の常設展示から。砂鉄から玉鋼を作って刀身を鍛える作業は神事として行われ、ここではお正月などに一般公開もあります。刀匠は朝廷から官位を得ることも多く、奉納刀もよく作っていた事から神事に等しいと考えられてたんすね。最も清浄とされる火で限りなく純粋で混じりけのない鋼を鍛えるからかと。


 昔から多くの工房があり、そこに掲げられていた看板の群れ。日本刀以外では剃刀が京都のお公家さんに重宝されたそうで、作業場兼住居の大きな「鍛冶屋敷」で作られました。


 鍛冶屋敷は遺跡として発掘もされており、その出土品も展示されてます。鍛冶業が純粋に手作業だった時代の名残りですね。


 美濃焼の器も出土してて、中国伝来の青磁もある。暮らし向きは豊かだったみたいすね。


 日本刀作りに欠かせない砂鉄とそこから精製された玉鋼や松炭。松炭がいちばん精錬に適しているそうで、関市で鍛冶業が栄えたのは良質な松炭が豊富だったから。あと刀身を冷やす時に覆う焼刃土も良いものが採れたのが大きいそうです。今は国産の玉鋼はとてもレアだとか。


 もともと刀づくりが盛んだったのは備前や大和で、美濃の刀匠は大和国から移り住んだ人々だったそう。良い松炭や焼刃土を求めてたどり着いたのが美濃国だったんすね。鎌倉時代に美濃国にやってきた金重という刀匠が関鍛冶の祖と言われ、「五か伝」と呼ばれる5つの名産地・その製法のひとつになりました。


 日本刀づくりの工程は分業制で、刀身から順番にそれぞれの職人さんの役割が解説されてます。まずは花形の刀匠で、精錬された玉鋼を熱して叩きながら形を整えていくところ。真っ赤に熱せられて飴のように柔らかくなった玉鋼を叩いて折り返します。15回折り返すと玉鋼が3万の層になるそうで、叩くうちに不純物が取り除かれてより純粋な鋼になるんですって。西洋の剣はそこまで凝らないみたい。


( * ̄▽ ̄)v- ↑これは刀身鍛錬の工程を表したもので、玉鋼を叩いて伸ばしたものがだんだん刀の形になってきてます。すっかり刀の形になってもそれだけではまだ「折れず曲がらずよく切れる」にはならない。折れたり曲がったりしない為には軟らかい鉄が必要だし、よく切れるには硬さが必要。日本刀はその矛盾を「軟らかい鉄を硬い鉄で覆う」ことで解消しており、刃を焼刃土で覆う「土置き」をしてぬるま湯に浸して冷やします。

 そうすると最も硬い鉄と呼ばれるマルテンサイトが表面を覆います。刃の刃文はこのマルテンサイトが表出したもので、焼刃土の覆い方で刃文が決まるんすね。内部には軟らかい鉄が封じられており、それだけではまだ衝撃に弱いのでさらにもう1度熱して仕上げるのだそうです。↓これが焼刃土。粘土質の土や砥石の粉や松炭の粉を配合したもので、これで刀身を覆って冷やすとより効率的に刀が冷えて内部の化学変化を助けるそう。魔法の粉みたいすね。


 次は白銀師(ハバキ師)。日本刀のセーフティーロックの装具で、時代劇でお侍さんが抜刀する際に指先でチャキッと外すとこ。銀などで作られる事が多く、刀身と同じ鉄で作る事もあったとか。


 シンプルな作りですが時代が下がるごとに装飾性が高まり、美術工芸品の域に達しました。これはまだ実用性重視のものですな。


 次は柄巻師。持ち手の柄を作る職人さんです。


 柄は握るところなのでやはり滑らないことが大切で、エイの皮がよく使われたそう。皮の上に組み紐のような飾り紐をきつく巻き、これもだん装飾性が高まりました。刀装具も職人さんの一点物はとても高価で、武器であり美術工芸品でもあるのはこういうところなんですね。細かい仕事だなぁと思います。