( * ̄▽ ̄)v- 頂上はそんなに広くないですが、人の行き来が盛んなのがよく分かるオブジェがありました。何か遺跡みたい。



 2024年の2の字がちょっと欠けてたので直してみる。ここんとこ風が強いから崩れやすいかな? 0の字にあたる「無事カエル」は川辺町の山でもよく見ます。同じ人が置いてるんだろうか?


 頂上には二等三角点。三角点はある山と無い山の違いは何だろう? 今回初めて調べてみたら、別に山頂だけにある訳じゃないとは知ってましたが、測量の際に見晴らしの良い地点に置かれるもので、いちばん高くにあるイメージだった一等三角点も大半は標高500m以下の低山にあるのですって。等級によって石柱のサイズも違い、一等三角点は一辺が18cm。二等三角点と三等三角点は15cm。四等三角点だと12cmなのだとか。みんな同じだと思ってたので意外でした。


(* ̄ー ̄)v- 三角点は明治時代から設置が始まり、大正7(1913年)まで続いたそう。映画「劔岳 点の記」で有名な劔岳の測量は明治40年(1907年)で、陸軍の測量隊が必死で登頂したら既に修験者の錫杖と鉄剣があったんすよね。白山の泰澄、槍ヶ岳の幡隆、御嶽山の覚明行者に比肩する開山者であったはずなのに、劔岳は誰が最初に登頂したか分かってないのがロマンですなぁ。

 開山者というのはいずれも目指す山に登るまでに道々の山を開き教線(禅定道)を敷くものですが、日本三大山岳信仰の立山修験には登頂者の記録が殆ど無いです。(空海が撤退した言い伝えはあり)  明治時代の測量隊が見つけた錫杖と鉄剣は奈良時代後期~平安時代初期のものと言われ、泰澄の白山開山の時期に重なるかも。開山者は箔というか地位や名誉がつくもので、禅定道を敷くということは後の立場固めでも退路を断つ意味合いでもあると思いますが、劔岳にそれが見られないのがちょっと不思議。立山信仰では劔岳は地獄にあたり、極楽浄土を含む連峰の一部だから一座だけクローズアップされないって事みたいです。そもそも奈良時代くらいには修験者がよく登ってたから逐一名を残さなかったとも言われ、立山修験ぱねぇ。とりあえず明治時代には三等三角点を置くつもりだったけど石柱を運び上げられなくて四等三角点をあらわす印を置いたとか。今はどうなってるんだろう?

( * ̄▽ ̄)v- こちらは美濃加茂市の牧野地区かな。その奥に可児市兼山や可児郡御嵩町、ずっと奥が東濃地域。ここからは恵那市の笠置山や恵那山は見えないみたい。美濃加茂市からでも見える場所では見えますが、恵那山はもう雪が溶けてきてました。御嶽山や中央アルプスはまだまだ白いすね。


 こちらは川辺町方面。右下の米田富士のふもとがかつての城下町になるのかな。米田城主の居館は飛騨川を渡った先にあり、今は児童館になってて遺構はありません。「岐阜のグランドキャニオン」の遠見山はもっと奥でここからは岩壁まではよく見えません。少し霞がかってました。


(* ̄O ̄)v- ふと見上げると木の枝から折り鶴が下がってて、これはどうやって吊るしたんだろう?


 よく見ると他にもあり、ひょっとして木が育つ前に吊るしたとか? よそでは見かけない可愛らしい飾りでした。


 これはソヨゴかな? ここで初めて見る山の赤珊瑚の茂みがありました。見つけると何となく嬉しいすね。


 頂上にもヒカゲツツジの群生があり、ここも咲くと華やかでしょうね。あまり長い間咲かないので、3月に入るとソワソワしてきます。


 こちらが東回りコースかな? 下の三叉路で西回りコースと合流すると分かってたので、帰りはこちらに進んでみました。


 あらなかなかイイ突端。落ちると嫌だから少し手前から撮りました。


 夕陽ヶ岩と呼ぶみたい。正面に見えるのは可児市の今渡ダムで、「天狗さん」とあるのは美濃加茂市古井地区の天狗山かと。荒薙教という神道系の教団があり、山国あるある。でっかい天狗の像があります。


 こちら側はちょっと急傾斜でしたがすぐに展望台に続く三叉路に下りられた。このまま右手の西回りコースを戻ろうかと思いましたが、左手に「箱岩コース」という道標を見つけてあらやだ三叉路でなく四つ辻だわ?  箱岩ってどんなのだろうと思って行ってみました。


┏( ; ̄▽ ̄)┓ ・・・少し下ったら奇岩があるのかと思ったら、延々と下り一択で「ヤバい。山の反対側に下りてしまう」と感じるわたくし。道ははっきりしてて緑木立が気持ちよかったんですが、箱岩というのはこの途中でなく下りきった先にあるそうで、後でネットで確認したら「コレかい!!前を車で通るやつか!!」ですた。正直 登り返しが地味にしんどかったです・・・


( ; ̄▽ ̄)v- 再び四つ辻まで登り返してイイ汗かいて、あとは西回りコースをテクテク下る。登る時には気づかなかったけど、駐車場近くでまたひとつ枝から下がる飾りを見つけました。やはりどうやって吊るしたんだ??? 相当高いすよこれ。


 また橋を渡って「沢がにのかくれんぼ」の小川に沿ってテクテク戻る。白山信仰の何かがあるのかと思ってたけどそういうのは無く、離れた場所から見ると山の形がそこはかとなく白山に似てました。美濃加茂市の山は初めてでしたが、のんびり回れる良い山でしたね。