( * ̄▽ ̄)v- 初めて来たのでたくさん撮る。ここも奥長良川県立自然公園なのか。高賀山ふもとの高賀渓谷や瓢ヶ岳のある片知渓谷もそうで、美濃市・関市・郡上市のあちこちにあるそうです。



 林道から見下ろす沢はちょっと雑然としてました。これは乙狩川といい、今淵ヶ岳の西麓が水源なのだそう。里を通って板取川→長良川に注ぐのですね。深いところは無さそうでした。


( * ̄▽ ̄)v- お、滝が見えてきた。注連縄があってさすがです。ここで鬼の討伐隊が野営したら黒霧が辺りを覆い隠し、それを矢で射ると晴れたんですって。瀧神社には矢と剣、あと十一面観音と不動明王と虚空蔵菩薩像が納められてるそう。拝観できないのが残念すね。


 うん田舎の財産だ。「頼むんな」はこの辺りの言葉で「頼むね」みたいな感じかな? 美濃国でもところによってずいぶん言葉は違います。関ヶ原とか養老だと関西言葉に近いすね。


 これが権現瀧。落差10mの直瀑で、落とし口に御幣が立ってます。なるほど高賀三山に棲む魔物を退治した際に、その穢れを流して清めたって事かなぁ? 討伐されたのは山賊のたぐいかもしれません。飛騨の豪族の両面宿儺すら朝廷から見れば鬼でした。地元では鬼や妖怪退治の言い伝えとして残るんすね。


( ; ̄▽ ̄)v- え、滝つぼに入ると天災が起こるの? これは滝で初めて見る警告だわ。滝つぼは浅そうで見るからに滝行向けだけど、修験者が入ってなかったのかすら。これは立ち入れないすね、ちと残念。


 お酒やお菓子が供えてあり、私も飴ちゃんを供えてきました。玉子があるのは水神=龍=蛇だからかな。

(*  ̄▽ ̄)v- あとここにも神社にも賽銭箱が無く、それは昔 賽銭箱があったらやはり天災が起こったからだそう。ちょっと珍しい言い伝えですよね。なのでこの乙狩地区では、お宮に置いたお賽銭は地域の子供が使い切る習わしなんですって。地域の繋がりが強そうですな。拝殿にじかに千円札とか置いてあっておののきました(笑) 祭礼の時に子供にお菓子とか振る舞われるのかなと。


 もっと高い滝をイメージしてましたが、これはこれで良い雰囲気。直瀑だけど内側の岩に段差があり、水の分岐が透けて見えるのがいいっすね。不可侵の雰囲気がとても良いです。


 動画も録ってみる。今は林道が整備されてるけど、大昔は深山の隠れ滝だったんだろうなぁ。

       

 ひときわ立派な杉の木があり、うんこれはご神木だわ。岩の上に育っており、岩も含めて神の依り代、磐座なのですね。


 幹にも年季が入ってます。注連縄が渡されるのもそうだろうなぁとしか。大人か3人腕を広げて囲めるくらいの立派な幹でした。


 ここの結界は杉で張られてました。神社だと竹が多いけど、ここでは杉なんですね。自然の木を生かしてるんだなと思いました。注連縄があると滝の雰囲気が引き締まりますねぇ。あるだけの穢れをすすぐ水、滝に託された意味がよく分かる。ここから瀬織津姫が穢れを海に流すのだなぁ。


 迂回して車道から戻ろうかとも思ったけど、やはり石段から引き返し。ちよっと膝が笑いました(涙)


 まだ昼前でやっと上の方も明るくなってきた感じ。明暗がいいっすね。熊がいたら泣きます。


 青葉が光を照り返すのが好きです。細かい光の粒子が降ってきてるみたいすね。花粉はいらん(涙)


 神社の石垣もああいいなぁ。苔って和みますね、しっとりしてました。


 社務所の向こうに駐車スペースがあり、そこには日射しが燦々と射してました。今淵ヶ岳に登って下りてくるとどのくらい時間がかかるかなぁ。行ける時を楽しみにして帰りました。