白い岩を渡って上流側へ。こちらはちょっと流れが速いけど脇に本流をそれた深みがあり、少しだけ砂浜もあります。



 岩には白い筋が入っていて人為的に引いたラインのように見えるけど、これは石英の層。何故か分からないけどここの花崗岩には石英が筋のように入ってます。これが砕けてさざれ石→砂になると白砂になるのかな? モネの池の底が石英質の白砂で、なので池がとても綺麗に見えます。


 甌穴も少しある。岩のくぼみに小石が入り、川の水で回転して少しずつ広げた穴で、川から離れた場所で見れば古代の盃状穴のよう。雨乞いの祭祀で天に向かって雨水を乞う穴で、恵那市の笠置山でよく見られます。人為的に穿ったものかどうかは考古学調査で分かるんですって。自然の甌穴の方が年月がかかるけど、完成度の高い穴になりますね。


 本流をそれた砂利浜。ここは足首ほどの深さで、普段より水が少ない状態です。本流は流れが速いので一見穏やかそうでも過信は禁物。水が青く見えるところは少し深いのと、岸辺のような締まった砂利底ではないです。砂利は流されて底は平坦でなく、大きめの石もゴロゴロしてるから歩いて渡るのは難儀だし、流れが速いのでバランスを保ちづらい。ここ育ちならたぶん体感で遊べると思うけど、私はもっと幅の狭い川育ちなので敬遠してますね。付知峡の不動滝公園の川原だと対岸まで平坦な砂利底なので行けますが、ここはちょっと違います。


 ( ; ̄▽ ̄)v- あとあんまり真ん中まで行くと、橋の上から見えるんすよね。遊泳場だから別にいいんですがおひとり様だと恥ずかしいと言うか、変な誤解をされそうで。昔 東白川村の白川のつちのこ館の下で暑さに耐えかねて着衣のままトプンといったら、つちのこ館の人が見に来た事が(涙)  そらそうだわなぁ。そう思うよなぁ。

 それが大人になってからの川行脚の始まりでしたが、積雪期に岩屋ダムを見に行ったら管理事務所から職員さんが「こんにちはーーーーー!!」とシャウトしながら駆けてきた事もあり、もう本当にすいません、そういう目的ではありませんって体験もあるんすね(←バカ)  おひとり様ってちょっとそういう気も遣います。独りでコケてバシャバシャしてたらもう満貫ですよね?・・・・・・・・・


 橋の上を警戒しながら歩いて行ける範囲を偵察。おお、石を取り巻いて流れる水の層がイイっすね。こういう所は好きです。


 大きな岩の上を透明な水の層が乗り越えていく。乗り越えたところで白いしぶきに変わるのが面白い。流水だけどなめらかな水面がしぶきに変わる様子は見飽きません。あのしぶきの辺りはちょっと行けないっすね。


 流水だけど静から動に移るきわがダイナミック。ええと激流を制するは静水。ここでは逆ですな。


( * ̄▽ ̄)v- 流れてるけど静水に見える場所に向かう。ここは砂浜になっていて、すぐに上がれるところに適度な深み。板取川中流域の色は透明度の高いモスグリーンです。


 ここは砂利がカラフルで、石英が多いと聞く割に山県市の神崎川ほど白い小石を見かけません。あるにはあるけど神崎川のは角ばったところのない丸石で、こちらは細かく砕けてます。


 この辺りはお腹くらいの深さ。鮎がいないなぁ、流されたかな?


 岸に近いところでしばし回遊。曇りの朝9時なので不審者全開かもしれませんが、最近は板取川も水温が上がってきたので爽快感を求めるなら朝が良し。冷たいことは冷たいですが、付知峡や乙女渓谷ほどではなかったです。


 清涼感を求めて動画も録ってみる。水音も川によって違う気がしますね。

        

 よし、橋に人の姿なし。独り占めだわフフハハハ。


 潜って目についた小石をサルベージ。ちょっと透けた石英?が覗いてる小石がいちばん綺麗でした。周りにこびりついてるのは石灰岩? 磨いたらもっと綺麗になるかもですね。