最奥部から右を見たところ。中は暗いので写真は明度を上げてますが、上に日光が入る隙間があると今気づきました。肉眼だと上は真っ暗です。壁面にいくつか穴があり、こうなってるんだと思いました。



(*  ̄▽ ̄)v- 初めて来た時の記事に地元出身の方からコメントを頂き、「子供の頃はこの穴をくぐって遊んでた」とお聞きしました。上や隣の穴に抜けられるみたいすね。この辺りのお子さんはメンタル強かったんだなと(涙) 入る度胸はないわぁ・・・・・・・


 右手の突き当たりにも立ち入り禁止の仕切りがあり、多分これがあるって事は穴が奥へ奥へと続いてるんでしょうね。内部に支洞が複数あって、戻れなくなるといけないから立ち入り禁止になってるよう。怖いのと共に吸引力がありありです。奥に綺麗な鍾乳石があるんだろうなぁ。


 地面に鍾乳石のかけらが落ちていて、風化して剥落してるもよう。ひょっとしたら大規模な崩落もあるかもだから開口部に入るのも自己責任なんですね。郡上市の縄文洞は出口付近が洞窟住居跡ですが、開口部が崩落か鍾乳石の発達で塞がれてます。洞窟は長い年月をかけて姿を変えるんですね。ここもいつかは塞がるのかなぁ。


 右奥から外を見るとこう。入ってきた左側より幅は広いけど天井は低くなってます。恐竜の牙みたいに大きな鍾乳石が垂れ下がってて、あと少しで地面と繋がるところ。少し先には繋がっていた石があり、今は切株みたいになってます。横溝正史なら「龍のあぎと」とか名付けそうだなと。


 中にいるとあまり感じないけど、出口の近くから振り返ると少し高低差がありました。ひょっとしたら大昔は水に満ちてたかもですね。地底湖の底だったかも。郡上市の鍾乳洞は水が豊富で、地底湖の底がこんなふうになってます。


 出口に向かうところの壁面の隙間から「これは鍾乳洞だな」って形の岩壁が見える。もっと深い観光洞だと壁面が濡れてつややかですが、ここは外気が入るので乾いてるんすね。濡れて光沢のある鍾乳石も触ればザラザラしてて、大理石のような滑らかさはないです。やはり石は濡れてる方がきれいに見えますね。


 狭い隙間も奥まで続いてるなぁ。観光洞ならライトアップされるような箇所。大蛇とかトカゲ型地底人がザアアア!と這ってきそう。奥からは冷たい風が吹いてきて、別の意味でも体が冷えます(笑)


 振り返って見納め。明度を上げても上の方は暗闇で、なかなか良い洞窟です。整備された観光洞とはまた違う良さがありました。ヘルメットと懐中電灯はあった方がいいかな?


 乾いて灰色になり苔が生えた鍾乳石。石灰岩に弱酸性の雨水が沁み込んで炭酸カリウムが溶け出し少しずつ垂れて固まったもので、1cm伸びるのに100年かかるとか。ここは開口部だから奥ほどではないと思うけど、まだ発達中じゃないかなぁ?


 形が面白いですね。石灰岩は海の珊瑚や殻を持つ生き物の化石が堆積したもので、地殻変動で隆起して水に浸食されてこうなるそう。地底で浸食されて空洞になり、それが繋がったものが鍾乳洞になるとの事ですが、途方もない年月がかかってるんすね。ロマンだなぁ。


( * ̄O ̄)v- あ、これなんてイイ鍾乳石じゃないかな? 1ヶ所だけつややかな象牙色の部分がありました。垂れたしずくが作る鍾乳管になりかけてる。触れない高さなのが残念でしたが、やはりまだ発達中なんですね。いずれ乾いてしまうかなぁ?


 出口の横にも支洞あり。奥の壁の穴からこちらに出られるのかしら? 子供の頃ならおそるおそる入ってたかな。川口浩探検隊の放送時期ならヤバかったわ(笑)


 うちの方には鍾乳洞は無いので、この辺りの方々が羨ましいすね。身近にこんな探検テイストがある土地で育ちたかったなぁ。


 無事に生還(笑) 住居だった時はどんな風景だったんでしょうね。洞穴は夏は涼しく冬は暖かかったそうで、住むにはよい環境だったそう。きっともっと山深く、狩りもできる環境だったんでしょうね。近くに市の文化財になってる茅葺屋根のお宅があり、出土品は県博物館とそこで見られます。個人宅なのでおそるおそるお伺いして見せて頂いたけど、県博物館のはまだだな。そのうち行ってみよう。


 出口から振り返るとこう。10年くらい前の写真をネットで見ると、この切株みたいな鍾乳石は上と繋がってました。住居としては十分に広かったすね。向かって左側を六畳洞、右側を八畳洞と呼ぶようです。
 出口にはもう植物が生えていて、花はないけどいい彩り。岩肌はブツブツしてて、風化や雨水で岩の内包物の隙間を埋める成分が抜けたから?  これが進むとパラパラと小石が地面に落ちるように思えました。


 出口の天井は月面みたい。小さなクレーターのような穴がポツポツ空いていて、これが石灰岩なのだなと。白い綺麗な小石になるだけでなく、こんな荒々しい姿にもなるんすね。見飽きません。


 見上げるとぽっかりと青い空。気温は低い日だったけど、洞窟から出るとむわーっと蒸し暑く感じました。入るのは自己責任だけどプチ探検気分を味わえましたね。