青紅葉の向こうに広がる湿地。瑞浪市の屏風山の黒の田東湿地に比べれば小さいですが、桟道ができて良い雰囲気になってました。
正確には中崎台湿原と呼ぶそうで、沢からは離れた場所にあります。東濃の湿地は地盤が花崗岩だけど、ここは溶岩台地で水が地表に溜まりやすかったり、湧き水や山から流れ込む水があるもよう。「どんびき平」と呼ばれるのは初夏の晩におびただしい数の蛙が繁殖しに集まるからなんですって。ドン引きでなく蛙が湿地を引きずるように這うからですね。見たいような見たくないような(涙)
( * ̄▽ ̄)v- これは今回は見られなかったレンゲツツジ。何年か前に撮ったもので、今年はまだ早かったすね。湿地のほとりに群生してて、初めて見た時はシャクナゲかと思いました。黄色いキレンゲツツジもあるそうですが、ヤマツツジにしては花が大きいし色が渋い。朱色だけど少し茶色がかってて、新しい葉と花が同時に出るみたい。有毒で口にすると痙攣を起こし、悪くすると死に至る事もあるのだそう。蜜があるけど口にするのは危険で、養蜂業者もこの花は避けるそうです。綺麗なのに分からないものですね。
真新しい桟道を渡り初め。これまで湿地の中まで入れなかったのでワクワクしました。
固有の花はあんまり無いかな? 近くの山並みと湿地の若草色のコントラストが綺麗です。ここまで緑木立の中を歩いてきたので、広々とした空間が何だか不思議。とても静かで、鳥の鳴き声と蛙の合唱だけが響いてました。
池になっている箇所。この日はまだオタマジャクシは見えず、産卵期の前のようでした。ここは水中に産卵する蛙だけど、これからは樹上に産卵するモリアオガエルの卵塊も見られるんじゃないかな?
見られた花はスミレなど、特に湿地でなくても見られるものでした。私はまだミズバショウを見た事がないけど、上高地くらいまで行かないと無いのかすら。ここではいつもレンゲツツジを楽しみにしています。
( * ̄▽ ̄)v- あとお薦めなのは逆さ木立。新緑シーズンにしか来た事ないけど、これは秋の紅葉でも綺麗でしょうね。池が水鏡になって青木立がシンメトリーに映るのがとても綺麗です。
この日は水が多めでいい感じ。青空も映ってて清々しかったです。
道の脇に浅く水が流れていて、こんな水場もあり。冷たく澄んだ水で手を洗いました。
まさか刈られたのかと思ったけどちゃんとあったレンゲツツジの株と、ショウジョウバカマと斑入りのフモトスミレ。湿地のほとりに東屋があり、休憩してるとハイカーが続々とやって来ました。出発するとほっこりする看板があり、ここから「あかがねとよ」と「唐谷滝」に向かいます。
ここからは下り道。木洩れ日の落ちる木立をテクテク下ります。
車は入れない道なのに、なぜか交通安全のお地蔵さんがある。徒歩のハイカー向けなのかな?
道の脇に小さな滝。やはり湿地に流れ込み流れ出す水があるみたいすね。ここから谷底に下って川に注ぎます。