登り始めて20分ほど経ち、じわじわ高まる「またやったわ・・・」感。わたくしこの時期のこのコースはもう数回通ってますが、登り始めて15分ほどの場所というクマガイソウ群生地をいつも気付かずスルーしてました(涙)

( ;ー;)v- 職場で低山登りをする方々に「なぜ見落とせるか分からん」と言われ、よし今度こそ!と勢い込んで来たのにまたスルーした模様。敗因は登り始めにヒルを過剰に気にして、歩きながら靴をしばしば見るせいかと。いつも中腹を過ぎたらどうでも良くなってるんですが、昨年に手首に這われたのが効いてました。。。


 そんな事もあろうかと、この日はまたこの道で下ると決めてきたので諦めないわ私! ヒルなんて吸いつかれてたら持参の塩(美濃三不動のひとつ・日乃出不動尊のお清め塩)でこそげ落とせばいいのよえいっえいっ!!

 あ、ツツジが咲いていた。駐車場まで林道を上って来る時に今年初の朱色のヤマツツジを見ましたが、これはミツバツツジ。ここはそんなに多くないけどアカヤシオとシロヤシオも咲く山で、アカヤシオはもう終わってましたね。シロヤシオの方が少し遅れて咲き、例年だと5月からが見頃ですが今年はもう咲いてるんじゃないかな。やけに暑い日があったので、今年はいろんな花の開花が早いです。


( * ̄▽ ̄)v- これはツボスミレ。スミレは花期が終わりかけでしたが、中腹の「小鹿の涙」という滝の手前には新しい花が多かったです。今年はキランソウの花がまだ少なかったけど、昨年はたくさん咲いてましたね。


 平坦な岩の渡り道の先が「小鹿の涙」。あ、先行のハイカーさんがいる。どの辺にクマガイソウがあるか聞いてみよう。


 これが「小鹿の涙」。落差10mの分岐瀑で、これは水量が多い方。前日まで雨だったので滝らしくなってますが、普段は水が岩を伝う程度でネーミング通り。南尾根コースでは貴重な水場です。


 「こじか」じゃなくて「おじか」と読むのだそう。簗谷山は道標が少ない山で、見かけるとほっこり。滝の隣には昔  小祠でもあったのか石垣の基壇があり、石碑が立ってます。


 達筆だなといつも思う。全ての山の神・大山祇神が祀られてます。修験道より林業の山に多い気がする。下呂市では下呂御前山に小さな石像が祀られていて、今は無いけど縄文時代の陽物石もあったそう。下呂市や隣の郡上市には縄文遺跡が多いです。


( * ̄▽ ̄)v- ここが滝らしく見える時に来たのは2度目かな。さんさんと日射しが当たってて、砕けて飛び散るしぶきがイイ。光が細かく飛び散ってるみたいでした。


 岩に落ちて飛び散る水と、細かい玉すだれのようにしたたる水が美しい。岩壁に手を当てると冷たい水に洗い流されて気持ちよかったです。


 この日は滝の下に浅い淵ができていて、澄んだ水面が細かく波打ってました。はっきりした沢があるのはブナの木コースで、こちら側はほぼ枯れ沢なのですが、雨の後に来るとこんなに清冽な水が見られます。


 日射しが波紋を作り、水面に光が耀(かがよ)う季節が来たんだなぁ。堆積する落ち葉や土に濾された水はここから下って行きますが、またすぐに岩や落ち葉の下に潜っていきます。


 水の行き先を見るとこう。元々よほど雨が降らないと水が見えない枯れ沢なんですね。水量が少ない時は水面は見えず、ほんの少しずつ流れ落ちてるんだと思います。


 青空と青木立とのコントラストが美しい「小鹿の涙」を動画で録ってみる。ここでこれだけの水音が響くのはけっこうレアです。

         

(*  ̄O ̄)(* ̄∇ ̄)ノ えー、クマガイソウ気づかなかった?  たくさん咲いてたわよほら。

 休憩してたハイカーさんに尋ねると満開だったそうで、スマホの写真も見せて頂いて「あらーーー ・・・・・」(涙)   あとこれまで  この先にしか無いと思っていたシロヤシオもあったと教えて頂きました。どこに目をつけてんだ私(号泣)  ヒル恐怖症のせいにしてしまおう。。。

 お礼を言って先行のハイカーさんを見送り、しばし座ってひと休みしてから私も出発。この日の私の南尾根コースの終点、シロヤシオの木まであと少しです。


 また螺旋状に登っていくとミツバツツジが現れました。花期が終わると葉が出るツツジで、これは花がやっと残っている感じ。花と入れ替わりに伸びて開く葉は新緑のライトグリーンで、日に透けて眩しいくらいでした。