ここが頂上方面との分岐。右に進むと頂上で、だんだん傾斜が強くなります。



 そのまま直進すると間もなく湿地への入り口。ここはもう地面が湿ってて、雨の日だと足が沈みます。この日は大丈夫で、明るい方向へスタスタ行けました。


( * ̄▽ ̄)v- ここにもミツバツツジ。広い湿地の周りを囲むように咲いてました。気持ちが華やぎます。


 橋の向こうにテーブルやベンチが設置された木立があり、木はミヤマウメモドキなど。その向こうに広い湿地があり、3つの桟道が伸びてます。まだ青草にはなってなさそう。


 東濃には湿地が多く、ここは最大規模なのだそう。成り立ちは花崗岩が多いからで、地中にある花崗岩の隙間から水が地表に上がってきてるんですね。土が吸い込みきれなかった水が地表を潤すため湿地ができるそうです。


 山の中腹にこんなに広い湿原があるのがとても不思議。ミズバショウは無いですが、夏の終わりには絶滅危惧種のシラタマホシクサがたくさん咲き、湿地固有の植物が多いです。まだ全部は見られてないですね。


 湿地を貫く桟道は2つあり、もうひとつは外周に沿う形。桟道を渡りきったところにも外周をめぐる散策路があります。たぶん休日だと人出が多いはず。この日はまだ他のハイカーが来る前で、この景色を独り占めできました。


 こちらは今通ってきた道の方。池になっていて、水面にミツバツツジの花が映ってました。ウグイスなどの鳥の鳴き声とカエルの合唱がよく響いてて、それ以外はとても静か。燦々と日射しに照らされた別世界です。


 お、あるある。視線を足元に移すと草の間にポツポツと青が見える。ハルリンドウの花が咲いていて、これもこの日見たいと思ってました。


( * ̄▽ ̄)v- よかった咲いてた。ひょっとしたら間に合わないかと思ってましたが、屈むといっぱいありました。瑠璃色のような、空を映した濃い青がとても綺麗。屏風山ではここにだけ咲きます。


 よその山では奇跡のようにひとつふたつ見かけるくらいで、ここほどの群生地はまだ知りません。ハルリンドウは根元に放射状に葉がつくリンドウで、茎に小さな葉がつくフデリンドウは飛騨小坂の巌立峡で2株ほど見ました。関市の高賀山、下呂市金山町の簗谷山でも少しだけ咲いていた。これだけあると嬉しいすね。


 これが四季折々に湿地に咲く花々の解説板。サギソウもまだ見た事ないなぁ。今のメインはハルリンドウで、湿地の中にもたくさん群生してました。


 ショウジョウバカマも少しあり。ここは赤い花ですね。花期は終わりかけでした。


 右手の桟道には花は少なめ。もう少ししたら青々とした湿原になりますが、ここも季節の巡りはゆっくりみたい。湿原の新緑にはまだ間がありました。


 右端の桟道は外周沿いで水気の多い場所。猪や鹿が来てそうです。あと真ん中に長い桟道があり、向こう側まで歩いてみました。