頭上に垂れかかるアカヤシオ。やっと割と近くで見られました。ピンクが濃いのは咲き始めたところで、日に当たるうちにだんだん淡くなります。
かと思えばまた木道の横に涼しげな斜め滝。渓流の段差ですが、ちょっと高低差があると立派な小滝です。
その向かいに洞穴があり、中まで入れます。奥行はなくすぐに行き止まりですが、ここは昔 水晶が採れたそう。中津川市は花崗岩の産地で、苗木や蛭川で副産物として水晶やトパーズが採れるんですね。花崗岩の内部に晶洞という空間ができていて、そこに水晶やトパーズの結晶ができてる事があるのだそう。中津川市のトパーズは水晶と見分けがつかないような無色透明なものが大半で、ごく稀に仄かに青いものが見つかるのだとか。川でさざれ石になった花崗岩から原石が見つかる事があり、何だコレミステリーだったかな? 石好きのとよた真帆さんがイイ原石を見つけてました。下呂市金山町には蛍石鉱山があり、そこにも来られてましたね。
少し下って休憩適地。ここは道が川に接してる箇所で、川原に大きな平たい岩があるので寝転ぶと快適です。初めて来た頃は「森でカウンセリング」という看板があり、「気に入った場所でしばらくのんびりしてみて下さい」と書いてあったのがイイなと思いました。いつの間にか無くなってたけど、よくここで休みます。
少し傾いでるので油断すると落ちます(笑) 岩はいつも冷たく湿ってて、夏は体熱を吸い取ってくれる。腹這いになって流水を眺めるのも楽しいです。
白いしぶきと細かい泡も見飽きない。ひたすら登頂にこだわってた頃は「1時間以内に男滝まで行かなきゃ!」と焦ってましたが、今はあまり時間は気にしないですね。午後から家の用事があるからそれは気にしてるけど、景色を眺める余裕ができました。
ここは踏み込める浅瀬が多く、座って休める岩が多いのも良いところ。この日は水量は少ない方で、もうちょっと暖かければ入ってました。
川原から道に戻るとアカヤシオのつぼみが落ちていた。風で落ちたのか鳥がついばんだのか、あと少しで咲くのに勿体ないなと思いました。つぼみは濃いピンク色で、開くと淡くなるのが不思議な感じ。これは凝縮された色なんだなぁとぼんやり思いました。