( * ̄▽ ̄)v- 遊歩道に入ってすぐに見どころが2つあり、まずは乙女淵。勢いのよい斜め滝の脇に細長い箱型の淵ができており、けっこう深いけど底まで見えます。



 ここは谷間で日当たりが良くないので、日射しに照らされる時はあまり無い。乙女渓谷の名の謂れはたぶん「御留山の渓谷」が転じたもので、清らかな乙女の言い伝えではなさそう。他の淵は季節や時間帯によって日射しで複雑な色合いになりますが、ここだけは人工光を当てる前のアレキサンドライトのような暗緑色。流れてきた落ち葉や花びらが溜まりやすいのが玉に傷だけど、透き通った鉱物みたいな美しさです。


 あまり深い淵はないけれど、ちょっとした深みが綺麗な渓谷です。当社比で「谷間の宝石」と呼んでる箇所がいくつもあり、いちばん美しいのは日射しの強い夏ですね。晩秋から冬は落葉する木が多いので色彩が乏しくなりますが、新緑が始まると青葉の色が溶けるようになる。場所によっては空気さえ緑色に染まる気がします。


 これは山仕事の道標? 方角を刻んだもののように思いますがいつも気になる。埋蔵金のありかを示すものならたぎりますねぇ。


 そして乙女淵のすぐ先にはめんぱ淵(碧翆湖)。岩に隠れた小滝の下に広がる淵で、半円形の岩壁に囲まれてます。ここが遊歩道序盤のハイライトかな?


 だんだん水面が見えてくる。強い日射しと豊かな青葉の下で見るのが至高ですが、今のここは春の始まりで、いつも以上に水が澄んでるから期待してました。


( * ̄▽ ̄)v- おお、深いところの黒からエメラルドグリーンの濃淡がよい感じ。なぜめんぱ淵なのか分かりませんが、深いとエメラルドグリーンになる水が綺麗ですなぁ。


↓至高の夏。もっと水量があると水中に噴き出す細かい泡がクリームソーダのようで、木洩れ日が底光りするように見えます。夏は昼すぎの13~14時が見頃なので、あまり高くまで登ると間に合いません(涙)   毎年 ひとつとして同じ眺めは無いので何回来ても飽きないところ。最近はもっと上にも良い場所を見つけました。


 淵の上にアカヤシオが咲いてました。ここでは遊歩道からかなり上まで自生してますが、丈高くなってるので近くで花は見られません。南木曽町の田立の滝群でもそうでした。


めんぱ淵の上には小滝群。ここは積雪期だと白と黒の水墨画のような眺めになります。マイナスイオン来てます来てます。


 ここにも広い淵があり、つい入りたくなるけど我慢。ここは水温が低くて夏でもかなりなので苔を食べる鮎はおらず、岩魚の生息地。渓流釣り師を見た事があります。


 よくこんな木道を作ったなぁ。行く手には肉眼ではアカヤシオのピンク色が見えてました。


( * ̄▽ ̄)v- ここもお気に入りの「谷間の宝石」。日が射すのは午後かな? 朝だとこのくらい。


 夏の午後こそ至高。輝くほとりになります。これからが楽しみですね。


 こんなふうにイイ感じの深みがあちこちにあり、疲れを感じないのが二の谷登山道のよいところ。渓流好き、淵フェチには天国です。