( * ̄▽ ̄)v- 岩壁から大蛇みたいに伸びてる「ど根性ヒノキ」。一時期ど根性大根って流行りましたよね? ちゃんと下に札がついてます。どうだ伐って加工なぞ出来まい!とドヤってるようで好きです。


 この辺りからは鉄の道。対岸の岩壁には木が茂ってます。


 来た道を振り返るとこう。ライトグリーンの渓流で、付知峡や乙女渓谷と何が違うんだろう?  この水の色は中津川市の夕森公園や南木曽町の田立の滝群とよく似ていて、透明度の高い渓流にもいろいろあります。


( * ̄▽ ̄)v- 橋の上からやっと三ツ滝の中段と下段が見えてきます。 上段から落差6m・11m・5mの三段構えで総落差は22m。ひとつひとつに貫禄がある連瀑で、三段構えなのと上段の落とし口が三筋あるから三ツ滝なのかと。まだここから上段は見えません。


 ここにもある「本日のマイナスイオン」表示。どんな機器で測るんだろう?  もう10:30くらいでしたが気温や湿度はそう変わってないかも。夏でこの気温は嬉しいです。


 ここにも赤いミズヒキがあった。黄色いキンミズヒキは先の方にありましたね。細かいけど鮮やかな紅が綺麗です。


 下段より下の段差にもよい淵があります。深くて潜り甲斐がありそうだなぁ。


 ここから岩壁に沿って階段が上に伸びており、上段の落とし口までよく見えます。涼しいけど上るとそれなりに汗ばむ所で、滑りやすいので要注意。岩肌は巌立の柱状節理とは違うように思えます。もっと堅固な感じ。


 白いしぶきに淡い緑が混じるのが美しい中段と下段。下段は巨大なかき氷みたいすね。薄曇りでもしぶきに木洩れ日が落ちてるのが見えました。中段の淵はきれいな丸いプールのようでけっこう深そう。宇治金時の抹茶シロップが流れ落ちてるみたいです。


 しぶきに緑色が混じるところがイイ。


 下の滝つぼまで緑色が見えるのはけっこうレア。水が緑色な訳じゃないんすね、そこが面白い。


 ちょっと日陰になったので明度を上げてみる。ここでようやく上段の滝が見えてきます。中段の丸い滝つぼに光が射して白光してました。ここでは水は濃いエメラルドグリーンで、深いところは黒に近い。水が穿った洞穴もあり、どのくらいの奥行なのか気になります。


 中段の滝の横には少し広いスペースがあり、東屋と円空の座禅岩、そして三ツ滝不動明王が祀られてます。この辺りの紙屋治良七という人のお宅に円空上人が逗留した時、そこの娘さんがとても綺麗で優美な立ち居振る舞いの人で、さすがの円空上人もクラッとしたんですね。

( * ̄▽ ̄)v- これはアカンと思った円空上人は野山を駆け巡り滝のそばで坐禅を組んで煩悩滅却をはかります。そこで夢うつつに不動明王を見て「本気出せゴルァ!」と喝を入れられ、ガガガガガガガと聖観音と善女龍王と善財童子の3躯の像を彫り上げ何処ともなく立ち去ったそう。今は近くのお寺のご本尊になっているそうですが、聖観音か善女龍王にかの佳人の面影が残ってるんじゃないかなぁ。どんな娘さんだったんでしょうね。


 円空上人が坐禅を組んだとされる坐禅岩。円空上人は晩年に飛騨によく木仏や神像を残しており、下呂温泉の合唱村にも記念館があります。それ以外にも飛騨金山のお堂にも。最晩年の作(歓喜天)は高賀山のふもとの高賀神社の円空記念館にあり、女神と象の頭をした神が抱擁する小さな像は到達点かもですね。そこまで昇華したんじゃないかなと。


 坐禅岩を見下ろす三ツ滝不動明王。モダンな造型でテライケメン。たなびく火焔も流麗で、青銅製なのかところどころに青い変色が見られるのが美しい。修験者の本懐は不動明王との同一化で、過酷だけど強制的に穢れや煩悩を洗い流す滝行の場にふさわしいですね。