徐々に見えてくるめんぱ淵。ここは日陰になりやすいので季節によっては午後がいちばん明るくなりますが、夏は早いうちから日が射します。いちばん鮮やかなのは午後だと思うけど、おおこれは良い感じ。ここではいちばん広くて深い淵で、複雑な色合いがとても美しいです。


 だんだん全貌が見えてきた。おお、今年は上に垂れかかる青葉が少ないせいか白々とした日射しが際立って、青みの強いエメラルドグリーンになってました。


 例年はもっと緑色が濃いですが、今回は浅いところの無色透明さと濃いめのアクアマリンのような青さが際立ってます。深いところの岩陰の黒と、流れ込む水が作る細かい白い泡もいい感じ。水中に噴き出す泡がクリームソーダみたいです。


 水の音と共にめんぱ淵全景。ここは遊歩道序盤のオアシスで、キャンプ場からほんの少し入った場所でこんな綺麗な淵が見られます。

        
 
 ああ潜りてぇ(涙)  ここは遊歩道に入ってすぐなので、上の方まで行かない散策客も割と来るんですね。あと基本的に桟道から外れてはいけないのでいつも見るのみ。上の方には川原に接した道があるので素足を浸したりできますが、この辺りではちょっと無理。ここの水中も綺麗でしょうねぇ。


 少し上から。日射しや波の加減で絶えず色を変えるので見飽きる事がなく、ここの「谷間の宝石」ではいちばん大きい。また帰りの楽しみにして進みます。


 冬の積雪期には水墨画のようになる小滝の群れ。この日は強い日射しを受けて白光してました。


 ここに落ちてきた水がめんぱ淵に注ぎます。多段型の小振りな段瀑の群れで、吹きつけるミストが冷たくてとても気持ちいい。マイナスイオン出てます出てます。


( ; ̄▽ ̄)v- 落石でいわされた手すりの向こうに涼しげな渓流。通行可のところも手すりや桟道が少し損傷を受けてます。たいてい赤テープで目印がついてるので、離れてても分かります。


 渓流と反対側は岩壁か斜面になっていて、沢の水量が多い時は山からの水も川に注いでる。雨の後にだけ現れる沢ですね。


 かなり上までこうした桟道があり、よく作ったなといつも思う。少しだけ長野県に入ったところの田立の滝群も趣は似てますが、利用者さんに恵那市の出身の方がいて、観光地として整備する時に滑落して亡くなった方がいたとお聞きしました。観光道が整備されてないとちょっと行けない所なので、地元の方のありがたみを感じます。ここも落石は多く時々全面通行止めになりますが、その都度復旧させて下さる管理者さんはすごいすね。頂上の山小屋の整備もボランティアさんによるもので、頭が下がります。


 久々の滝の森だから舐めるように撮る。谷の上から無数の段差を下ってくる水はとてもきれいでとても冷たく、段差では小滝になり平らなところでは静かな水面に、少し深いと青みがかった淵になります。


 階段の下にも水が流れてて、隙間からも渓流が見られる。もし桟道が無かったらもっと深山幽谷に見えるでしょうね。沢登りの技術がないと行けないだろうけど。


 里にあれば名がつきそうな小滝が数えきれないほどあります。こんなふうに滝じたいが白光するのは夏の晴天時だけで、岩が黒っぽいので光と影のコントラストが鮮やか。スマホで撮るだけでもそれなりの映りになるのがいいかなと。


( * ̄▽ ̄)v- 狭い階段を上る途中に名無しの淵があり、ここも日陰になりやすいので撮れ方は来た時の運任せ。この日は朝のうちから日射しがあって、青みと透明感がきれいに見えました。


 里では気温35℃超えの猛暑日でしたが、ここは水の中を歩むがごとし。頂上まで行くと往復8時間コースなのでじっくり見てられませんが、渓流が目当てなら最終水場の孫滝まで片道2時間あれば十分。この日はもっともっと手前まででしたが、その分時間をかけてゆっくり登りました。