崩れかけた木梯子を上りきったところが、最初のイワカガミ群生地。うーん、これは花が終わった後なのかな? 


 登山道はそこから左に進みますが、右手にちょっと攀じ登る感じの小径があり、男滝の真ん中あたりを横から見られます。よく人が来てる感じなのですが、岩場ではなく枯葉が積もった僅かな地面に木の根がうねる箇所で、攀じ登るのは木の根を掴んで行けますが、下りる時は滑るので要注意。高度感がある箇所で、バランスを崩すと滑落しかねないから安定感の確保が最優先です。

( * ̄▽ ̄)v- 安全圏に立つとこの眺め。おお、やはりここにはまだ新しいシャクナゲの花が咲いてました。この眺めが見たかったです。


 全体的には花は終わりかけですが、淡いピンクを堪能できました。ここは花の盛りの時期が難しく、とくに今年は開花時期が読みづらかったです。


( * ̄▽ ̄)v- 何とか滑り込みセーフという感じ。もっと高いところにも自生してるのでそこまで行けばもっと新しい花がありそうですが、今年はこれで満足かな。花束の群れのようでした。


 見上げればまだ新しい花もあった。咲き始めは濃いピンク色で、徐々に淡くなるんですね。園芸種は剪定してしまうけど、山では高い木に育つんだなぁ。きれいですな。


 女滝は登山道から離れているようでまだ見た事がない。白いベールのように広く浅く流れ落ちるので滝つぼはなく、水は平らな岩のテーブルから大きく三筋に分かれます。この2段目はロッククライミングの技術がないと登れないかと。その下は流木や不安定な岩が多くてちょっと危ないです。


 意外と録ってなかった男滝の動画。ミストシャワーのような滝なので、あまり轟音ではないです。

         

 日の当たってない主滝と、燦々と当たってる2段目。三筋の滝の下も岩のテーブルのようになっていて、そこまでは何とか近づけます。真冬は氷瀑になり、落ちてきた雪や氷がうず高く積もる場所です。


( * ̄▽ ̄)v- シャクナゲの見納め。咲いててくれてありがとうございました。


 そして下りようと振り返ったらアッーーー!! なぜか写真には写ってないけど、岩の根元にピンク色が見えたわっ!?


┏( ; ̄▽ ̄)┓もう無いかと諦めてたけど、そっちにもイワカガミの群生がある。確かに見えたわ? ああ、咲いてた!!


 白いヤマイワカガミは春先に見たけれど、これが小秀山のイワカガミ。紙細工のような繊細な花で、色は鮮やかなピンク。うつむき加減の花なので、斜面で膝をついて見上げるようにして撮りました。
 

 岩鏡の名の由来は、葉に光沢があって鏡に見立てたから。岩場やブナ林に育つそうで、とくに高山植物というわけでもないそうですが、うちの方では少し高めの山にあります。白いヤマイワカガミはもっと低い七宗町の納古山や川辺町の鬼飛山・八坂山にあり、もっと春先に咲きます。

( * ̄▽ ̄)v- ここでは男滝のそばからもっと上に自生してて、兜岩の下の二の谷・三の谷登山道出合までの岩場や痩せ尾根で見られます。三の谷登山道では見た事がなく、シャクナゲなら少しある。三の谷登山道には岩場がないので、イワカガミを見るなら二の谷。この日は自生地の始まりで見られました。


 イワカガミと向こうのシャクナゲをコラボで撮れないかと悪あがき。地面はこういう感じで、ここまで来るのは安易にお勧めできません。この地面が斜面になっていて、木の根や幹の揺るがないところを掴んで登ってきており、下りる時の方が危ないです。ベテランなら大丈夫だと思いますが・・・


( ; ̄▽ ̄)v- もう少し綺麗に撮れるといいんだけどなぁ。でも近くで見られてよかったです。