橋の向こう側の小滝。2段になってますが上段には少し近づけます。木や岩が混み合ってるけど白いしぶきが清冽です。
橋からこちら側の小滝。橋の手前がちょうどカーブになっていて、ちょっと橋から離れたところから全景が見えるのですが、近い場所だとこれが精一杯。橋を渡るとまた沢から離れるので、高賀山では滝らしい滝はここくらい。登山道を外れたところにはあるかもです。
(*  ̄▽ ̄)v- 橋から先に進む。ちょっとした岩場を登ると道が伸びていて、いい感じの日当たりでした。
浮き石もあるけど概ねよく整えられた一本道。行く手に巨岩があり、「木地師 古屋敷跡」という看板が立ってます。
巨岩の隣に平らな場所があり、大昔にここに木地師の住居があったよう。木地師とは轆轤(ろくろ)を使ってお椀やお盆を作っていた職能集団で、よい木を求めて移住する人たちの事。発祥は近江で、平安時代の文徳天皇の皇子・小野宮惟喬親王を祖として「あらゆる山の七合目より上の木を伐採してよい」という御免状を受け継いでいたのだとか。
(* ̄ー ̄)v- 山をめぐる職能集団としては、狩猟で生計を立てていたマタギもそうした「お墨付き」を持っていた。木地師はだんだん定住するようになり里民になりますが、明治時代には美濃に大勢いたそうです。ここはいろんな歴史がある山なんですね。
( * ̄▽ ̄)v- あと、ここは「そこ水」と呼ばれていて、沢から離れてるのに足元からコポコポと水の流れる音が聞こえます。地面の下に空洞があり、沢の水がそこを流れてるんすね。初めて来た時にあれ?と思いました。
巨岩の下の方を見ると、地面の下を横断してきた水がいったんここで地表に出て、また地中へと流れてます。これも「高賀のご神水」で、より上流の清水です。