あらこれは綺麗なポスター(*  ̄▽ ̄)v- ちょうど春日神社で鍔型のお守りを見たところに、もってこいの催しが開催中でした。


 お隣の関鍛冶伝承館は開館中で、コロナ対応で受付で検温と住所氏名・コロナ症状の有無の記入はありました。入館料は大人300円で1階が常設展示、2階が特設展示コーナーです。(館内は撮影OK)


 入るとまず人形で再現されてる刀身鍛錬。ここでは定期的に公開されてますが、お正月の「古式日本刀鍛錬打ち初め式」と「研磨外装技術仕事始め式」が県の風物詩のひとつです。刀鍛冶の里では神事として行われますね。


 関鍛冶の祖は九州あるいは備中の出の元重という刀匠のよう。ここで鍛冶が盛んになったのは良質な土(刀づくりの工程で刃を覆う)や鉄の精錬に使う松炭を手に入れやすかったからで、土岐氏や斎藤氏が鍛冶職人を積極的に受け入れたのも大きいそう。水も豊富で街道以外は山間部が多く、外敵に攻め込まれにくい土地なのも幸いしたとか。


 あらゆる刃物の生産地ですが、花形はやはり刀匠。今も弟子入りして修業を積んでから文化庁の認定試験を受けないといけないみたい。砂鉄を精錬して玉鋼を作り、それを熱して鍛えて成型する。関の刀はよく切れて折れにくいと言われたそうです。花の慶次だと慶次はんが「大量生産のなまくらなんか効くか!」と手刀で叩き折ってましたが、大量生産品と一点モノは雲泥の差だったんすね。


 セーフティーロックのハバキを作る白銀師。合戦がなくなった江戸時代には実用性より装飾性の強い純金や純銀製も増えたそうですが、金や銀のメッキで作られることが多く、彫金職人の担当でした。刀身と同じ鉄で作る時は刀匠が手がける事もあったそう。


 握りの柄を作る柄巻師。滑りにくいようにエイの皮を使うことが多かったそう。だんだん装飾性が高くなるので、これも伝統工芸です。


 刀身を納める鞘を作る鞘師。鞘も刀の見た目を左右する花形と呼べるかも。加工しやすい松の木でよく作られ、表面に装飾が施されました。


 これは明治時代に作られた短刀の鞘ですが、螺鈿細工が施されてて綺麗。何となく欲しくなります。


 もうひとつの花形の研師。作りたてでなく古い刀を生き返らせたりする専門職人で、これも刀の見た目を左右する大切なお仕事。お金持ちが縁側でやってるのは日々のメンテナンスだと思うけど、あれも知識がないとできないすよね。


( * ̄▽ ̄)v- おっ!というモノを発見。今年の春に作られたばかりの太刀で、新型コロナウイルス撃滅祈願のために鍛えられたそう。1m余りのお見事な太刀でした。


 私には専門知識がないので細かいことはよく分かりませんが、日本刀は刃に刃文という波模様がついてますよね。鉄に含まれる成分や幾重にも重ねて打つ工程によってそれぞれ違い、鑑定士はそれでどの流派の刀匠の作か見分けられるそう。クリアな波模様や煙るような濃淡になっていて、美術品とされるのも納得です。


( * ̄▽ ̄)v- 刀はお守りとか奉納品にもなっていて、邪気を祓うものでもある。またコロナ禍がぶり返してきて世の中に閉塞感が満ちてきてますが、このでっかい太刀でぶった斬ってほしいですね。