高札場の脇から見渡す町並みはこんな感じ。木造の格子戸の目立つ家屋が立ち並び、民家とお土産屋さんと飲食店が入り混じってます。


( ̄∀ ̄)v- 上・中・下町に分かれていて、それが碁盤の目になっているのが飛騨高山。中山道の宿場町は街道沿いに横並びになってます。民家でも軒先に花や草鞋などを飾ってるのも似てますが、木曽の宿場町は木格子が茶色かな。高山では黒いすね。


高札場の脇には水場があり、たぶん上・中・下町に1つずつ。生活用水と、あと木造の家ばかりなので火事への備えかと。古い町並みは保存地区のため改築には制限があり、高山や白川郷の冬は暮らすには寒そう。開いているお店も入り口を開け放っている所は少なく、民家と間違えないよう気をつけて回ります。


( ̄∀ ̄)v- ここは標高970m越えでテラ高地。今年は雪はまだ少ないですが、水場は凍り、空気はめっさ冷たいです。


水場の後ろには、これぞ信州という石碑の群れ。庚申碑や馬頭観音碑が美濃より倍増し、木曽からは男女一対の道祖神があらわれます。道祖神は賽の神で、集落の境界によく置かれたもの。長野県にはとても多いです。


( ̄∀ ̄)v- 少し手前の妻籠宿にはミシャグジ様の祠もあった。諏訪信仰の古い神さまで狩猟神とか蛇神だとも。長野県はいっけん地味だけど超エクストリームな御柱祭があり、民俗学的に貴重な土地です。


平日で観光客もまばらだけど、道はきれいに掃き清められて滑って転ばないようにされていた。冬には毎朝こうしているはずで、観光客にはありがたいけど住んでる方々は大変ですね。宿場町は民家と民家の合間も見どころで、細い路地すら雪を払って通りやすくされてました。赤鳥居が見えたので上ってみると若宮が祀ってあり、何の若宮かな? 若宮はその土地の神社の主祭神の子を祀ったり、非業の死を遂げた人を祀るものですが、後者は怨霊を鎮め神とする御霊信仰に繋がる。「若宮は祟る」と言われるのはそれだからすね。


( ̄ー ̄)v- ここの鎮守の鎮神社の若宮か、御嶽山の若宮かな。お膝元なので御嶽神社由来のも珍しくないかと。



宿場町には江戸に攻め込まれるのを防ぐ機能があり、道には軍勢がひと息に通過しづらい枡形や鍵の手という急カーブやS字クランクが工夫されてます。奈良井宿にもありますが、ただでさえ標高が高い難所なので、ここではそれほど目立たず緩やかなつくりです。