古代エジプトの王族があれほど大量の黄金を使えたのは、新王国時代に完全制圧したヌビア(今のスーダン辺り)が豊富な金の産地だったからでした。


( ̄ー ̄)v- 金と木材、あと兵力の供給地で、金は毎年250kgくらい納めさせていたという。その金は他国との交易にも役立ち、エジプト王族の身の回り品や装飾品には、遠方でしか採れない宝石も使われていました。


1枚目はツタンカーメンのトルコ石のブレスレット。

2枚目はスカラベを象った胸飾り。淡い黄色の石はテクタイトという天然ガラスで、隕石が落ちた時に周辺の岩石のガラス質が溶けてまた固まったもので、東欧で採れる緑色のものはモルダバイト。リビア砂漠で採れる黄色のものはリビアングラスと呼ばれます。鉱石としてレアですな。

3枚目は紫水晶でスカラベを象ったブレスレット。アフリカではザンビアが産地で、良質の原石が採れるそう。藤色というかラベンダー色というか、淡くて綺麗な紫ですね。

4~5枚目は首飾りやら胸飾りやらブレスレットやらで、アフガニスタン産のラピスラズリがふんだんに使われたもの。ファラオのあの目バリ、少女漫画「王家の紋章」でもお馴染みのアイラインはラピスラズリを砕いた粉とかじゃなかったすか。虫除けとか眼病除けだったみたいすね。


( ̄∀ ̄)v- 今はパワーストーンの流行とかで、こうしたデザインのアクセサリーも珍しくないんですが、超高画質で見る本物には風格がありますね。「どこにどんな服着てつけてくんだよ!?」なんですけどね。このラオウにもまだ涙が残っておったわ。



元旦からはこの美麗な品々含め、滅多に見られないツタンカーメン王墓の品々が3夜連続で見られます。保存版ですな♪