副葬品の中で最も黄金がふんだんに使われ、かつ装飾の精緻さが際立つのが人型棺と黄金のマスク。これが造られた頃 日本はまだ縄文時代だったのを考えると、とてつもない技術です。


( ̄∀ ̄)v- 三重の人型棺のうち、第1と第2の棺は金箔張りの木製。うち第2の人型棺は明らかにツタンカーメン王とは違う顔立ちをしているせいか番組では省かれましたが、兄(異母兄?)とされる先代のスメンクカーラー王の棺を使ったと考えられてます。ツタンカーメンに似た所はありますが、もう少し年長の青年の顔をしています。


美しいですね。古代エジプトの壁画には人の顔を正面から描いたものはほぼ無いと思いますが、彫刻や棺でこれだけ写実的な立体感を出せるのに何故?……と感じますな。1~3枚目は金箔張りの第1の人型棺ですが、マトリョーシカみたいに入れ子になっていた3つの人型棺の上には、それぞれ矢車菊や水蓮をビーズで束ねた花輪が置かれていたのだそう。古代エジプトでは死者に花を手向ける習慣もあったんすね。


( ̄ー ̄;)v- 職人中の職人の技。金箔の輝きを際立たせる赤や青の象嵌はすべて手作業。王権をあらわす穀竿と王杓を持つ手を胸元で組み合わせるその下には、カルトゥーシュと呼ばれる飾り枠がついている。これは王名をあらわすもので、5つの名前を持っていたファラオの即位名が刻まれてます。


ツタンカーメン(トゥトアンクアメン)は誕生名で、即位名はネヴケペルウラー。ただ、生まれた時は父親とされるアクエンアテン王がアテン神という神を主神にした一神教の時代だったので、最初はトゥトアンクアテンでした。


( ̄∀ ̄)v- この象形文字(ヒエログリフ)を解読したのはフランス人のシャンポリオンと言われますが、よく解読できましたねこんなん。今夜は大戦時のドイツの暗号機械「エニグマ」を解読した学者さんの映画をやるそうですが、どんな頭の仕組みをしてるんだろう?


4~5枚目は純金製の第3の人型棺。足元の底部からしてこの造り込み。重さは軽く100kgを超えており、永遠に錆びることがない黄金を完璧な造形に生かしています。


( ̄∀ ̄)v- なぜか分からないけど、第3の人型棺のツタンカーメンの目には白目が無い。第1の棺とは印象が違い、柔らかくやさしい顔立ちに見えますね。