今日こそノリはギャガーン!!で行くべきかも。鬼伝説の山に行ってきました。


( ̄∀ ̄)v- 美濃市の瓢ヶ岳(ふくべがたけ)。隣が中濃地域最高峰の高賀山で、もう1つ今淵ヶ岳というのと合わせて「高賀三山」と呼ばれます。平安時代に虚空蔵菩薩を拝する独自の高賀修験道が生まれ、江戸時代には庶民層にも広まって栄えた場所です。


この辺りは京の都から見て丑寅(北東)にあたり、平安時代にこちら方面に夜ごと怪しい光が見えたそう。それで朝廷から派遣された藤原高光(三十六歌仙の1人。父は右大臣藤原師輔、母は醍醐天皇の娘)がだいたいその位置の高賀山のふもとに神社を建てたら一度は治まりましたが、今度は牛鬼のような妖怪が出て退治。でも今度は怪鳥が出没し、三たび当地に赴いて退治したそうです。


( ̄∀ ̄)v- これが今は「高光公のさるとらへび退治伝説」になっている。さるとらへびとは頭が猿、体が虎、尻尾が蛇の妖怪で鵺(ヌエ)とも呼ばれます。「悪霊島、鵺の鳴く夜は恐ろしい……」ですね。鵺は普通にいる鳥ですが、鳴き声が不気味なので妖怪と同一視されたそう。


藤原高光公が倒したのは牛鬼や怪鳥というのが正しいみたいですが、鵺になったのはもっと後の世に帝を悩ませていた鵺を退治した貴人が政争に敗れて自害した後、首だけをこの辺りに埋葬した史実と混ざり合ったからのよう。それで高賀山ふもとの高賀神社には、鵺を成敗する高光公の像があります。


( ̄∀ ̄)v- あと牛鬼が人型の鬼にもなっている。1枚目は隣の郡上市和良町の念興寺にある「鬼の頭骨」ですが、これが高光公が退治した鬼のものと言われてます。(永井豪御大も拝観に来られました)


言い伝えって面白いすよね。いろいろ混じり合ったり違う要素が入ったりしますが、ご当地では自然に伝えられ続けてる。寺社の歴史になるんで大人の事情でもあるでしょうが、それはそれですな。


( ̄∀ ̄)v- 葛城の土蜘蛛、飛騨の両面スクナ。朝廷から見た鬼や妖怪は、僻地の「まつろわぬ民」だったりもした。朝廷から派遣された高光公が妖怪を退治して、高賀六社と称される神社を建てたのも、そうした意味かもしれませんね。


いかんいかんギャガーン!!しなきゃだわ。かつては神仏習合の修験道場だった高賀六社にはそれぞれ高光公の妖怪退治にまつわる言い伝えがあり、高光公が初めて妖怪を目撃した場所とか、虚空蔵菩薩の使いのウナギが道案内して里を救ったから未だにウナギは食べないという地域があります。ウナギ価格の高騰ガン無視です。


高賀山は関市にあり、この辺りは関市と美濃市がところどころ交錯してる感。高賀山のある関市洞戸は川の水がきれいで(でも真夏でも冷水)、夏は河童ポイント。瓢ヶ岳は片知渓谷という渓流の奥にありますが、水深はあまり深くなく、むしろ奇岩の群れが見どころです。


高賀山に行くよりはかなり手前。ふもと近くにはボルダリング場もあり、そこから10kmくらい車で高く上ると登山口。朝の9:20に、駐車場には既に富山ナンバー、神戸ナンバーの車がありました。根性あるわあ、高賀三山は縦走できるので、その方々かな?



てか駐車場にきれいな公衆トイレがあって嬉しかったんですが、えらいこと最近の熊出没情報がリアルにギャガーン!!でした。