これはこれで語り始めると止まらないけど、数ある未確認生物(UMA)の目撃談の中でも強烈なインパクトがあったお話。


( ̄∀ ̄)v-「山怪~山人が語る不思議な話~」のシリーズ三作目。全国の山を巡るフリーカメラマンさんが蒐集した山を舞台にした実録怪異談集で、タイトルの「山人」は林業従事者やハンター、登山家などのことです。


シリーズ通して多いのは狐に騙された話や火の玉といった昔懐かしいものですが、遭難死者や幽霊に絡むものもあり。今回それらに次いで多かったのは、大蛇を見たというエピソードでした。


( ̄∀ ̄)v- 消防のホースみたいな太さと長さの大物が、全国の山奥にいるようです。たぎりますね。


そしてツチノコ。この目撃談が何か凄い。場所は奈良県の下北山村というところで、吉野と熊野にまたがる世界遺産「大峰奥駈道」がある場所。1300年前に修験道の祖・役小角が拓いた道で、お供についていた前鬼・後鬼の伝説もあり。そこの役場OBで、山岳救助隊員の山岡さんという方がツチノコを見たそうです。


( ̄○ ̄) それは仕事で山へ行った時や。(車で)林道を走っておったんや、そうしたら妙な蛇が道におってな。それが凄い毒々しい色なんや。緑色のこうテラテラ光ったみたいな凄い色。


緑色でテラテラ光ってるとは斬新な。トカゲにそういう玉虫色みたいなのがいるけど、道端にそんな蛇がいたら驚きますなぁ。


長さは60~70cmで、まるで1本の棒みたいに硬直している。死んでいるように思えたが、マムシやヤマカガシなら躊躇いなく掴める山岡さんも、あまりの体色の毒々しさに触るのは気が引けたそう。棒でつつくと異常に堅く、山岡さんは車に戻ると、運転してた後輩に「車で轢け」と指示します。


( ̄○ ̄) 軽く踏んで、それで持ち帰ろうとしたんやけどな。


-v( ̄□ ̄;) なぜ踏むと!?


確かに踏んだけど、ゴンッゴンッって振動が来た。山岡さんは「あれ、前輪と後輪で轢いたんかいな? ぐちゃぐちゃになってしもうとるがな」と思います。そら潰れますがな、そこは無傷で捕獲しないと、賞金とか!


( ̄○ ̄) 車から降りて後ろ見たけど、どうもなっとらへん。まったくの無傷なんや、そいつ。こらあかんわ、おいもいっぺん轢け後輩に言うたんやけどな。


-v( ̄□ ̄;) 再度て!!


バックして近づいていくと、ふいにその蛇が鎌首を持ち上げた。そして立ち上がり、車のタイヤめがけて大きくジャンプしたそうです。


( ̄○ ̄) タイヤに噛みつこうとしとるんや。これは危ない思うたよ。こっちに来たら大変やから。


それで捕獲を諦めて逃げるようにその場を離れたとの事ですが、車(エスクード)に轢かれても潰れない蛇って一体どんなんだろうと。私はけっこうな大物のアオダイショウの頭を車で轢いてしまった事がありますが、ゴンッて衝撃はありました。ピンポイントに頭骨だけを潰してしまい、車を降りて手を合わせた記憶が……


証言は「毒々しい緑色」とやけに頑丈なことだけで、胴体が不自然に太かったとは本に書かれていないんですが、目撃した山岡さんは「ツチノコかは分からんけど、今までに見たことのない気色悪い奴やった」と述懐しておられました。こんなん山で出くわしたらちびるわ!


2枚目はずっと前に記事にした、昭和17長野県で捕獲され、大日本理化学研究舎で1年間飼育されていたという謎の蛇。ヒキガエル毒に似た神経毒を持っていて、未知の固有種と思われていたそうですが、数あるツチノコ写真の中でも出色のイヤ感。見た目がいちばんキツいのはこれですわ。



でも目撃者のインパクトが最強なのはこのお話でした。「車で轢いて捕獲」は斬新すぎました(; ̄∀ ̄)v-