ここは認知行動科学とかナントカの分野になりますが、要はクトゥルフ神話の生みの親、H.P.ラヴクラフト御大が一言で済ませてるアレですな。


( ̄○ ̄) 最も古く最も強い感情は恐怖であり、最も古く最も強い恐怖は未知に対する恐怖である。


ここでメイクと衣装ひとつでこんなに爽やかにお変わりになる白千明。その道の先生に分かりやすく、人はなぜ幽霊を見るかの理由の一つを解説されてました。


ヾ( ̄○ ̄) まず私たち人間は人の顔に敏感で、恐怖の感覚というのはとても素早く脳から身体に行き渡るんです。


例に出されたのはああ、あるある。コンセントの差し込み口やボーリングの球や、3つの瘤がある木の写真。とりあえずボーリングの球には、解脱しきったイイ表情が見えますね。人間には生まれつきデジタルカメラの顔認証機能みたいなのがついていて、3つの点から目鼻口を連想するものみたいです。


ヾ( ̄○ ̄) 人は他人の表情から相手の次の反応を予測して、自分がどう対応するかを無意識に探っているんです。だから単なる3つの点だけではそれがやりづらい。心霊写真を「怖い」と感じるのには、まずこんな働きがあります。


自己暗示もあるかな。ボーリングの球では「怖い」とまで感じない。それはすぐに「人の顔ではない」と認識してるせいだろうけど、写真に写った顔みたいなものは正体が分からない=得体が知れないから不気味に感じる。


ヾ( ̄○ ̄) 得体が知れないものに、人は恐怖を覚えます。どう対応してよいか分からないからで、その状態はストレスになります。

ヾ( ̄○ ̄) 恐怖の感覚はとても素早い。私たち人間はまだ文明を知らない原始時代には、いかに素早く野生の獣などの危機から逃れられるかが大切でした。素早く危険を察知して対処することが生死を分けたんです。だから人間の感覚の中で、恐怖は最も強く、最も素早く全身に行き渡るものになっています。


だいたいこんな説明でしたが、これはストンと腑に落ちますね。洞窟探検家の吉田勝次氏は「洞窟探検家は怖がりであれ」と仰っている。そう言いながら未踏の洞窟にグイグイ入っていくあの方みたいなのが私たちのご先祖様であり、怖がりながら前進してきたのが人間であると。



( ̄∀ ̄)v- 怖がりでも前進するには慎重さとか知恵とか工夫が要りますもんね。恐怖ってのは進化の源なんすね、さすが天下のNHK。ホラー好きにとっては「そこじゃない」なんで、サラッと流します。