御嵩宿は伏見宿からすぐ。名鉄の御嵩駅を起点に、大寺山願興寺(天台宗)という古刹や商屋が立ち並ぶ、コンパクトな宿場町です。


( ̄∀ ̄)v- 木曽寄りの馬籠宿・妻籠宿まで行けば年季の入った出格子の町並みになりますが、この辺は近代に整備されたので見た目は新しい。お土産屋さんはあまりないかな?


立ち寄ったのは図書館を兼ねた郷土館。前は入り口は透明ガラスだったんですが、最近こんなふうになりました。(開館してるのか一瞬たじろぐ)


-v( ̄○ ̄) おお。ゲーム「信長の野望」でもやってなきゃ知名度なさげな可児才蔵の祭りがあるのか。


可児才蔵(吉長)は戦国時代から江戸時代初期にかけて武勇で名を馳せた武将で、才蔵は通り名。宝蔵院流の槍術の名手で、負け戦でも首級をあげまくり、首級に笹の葉を噛ませて「俺がとりました」とアピールに余念がなかったため「笹の才蔵」とも。(関ヶ原では東軍1位の首級17ゲット)


( ̄∀ ̄;)v- 仕えた主が有為転変。最初は斎藤道三の孫の斎藤龍興。斎藤氏が滅ぼされると織田信孝やら明智光秀やら柴田勝家やら前田利家やら豊臣秀次やらを経て福島正則に落ち着いた。「武功を立てる事が悪い事とは思わぬ」というナチュラルボーン武辺者だったため、転々と主を変えても嫌われなかったそう。


ちょっと槍で試合してくれと言われたら、完全武装の部下も連れてやってきて「自分にとって果たし合いは全て実戦だ」とのたまったとか。最初に仕えた斎藤龍興は完全にハズレでしたが、柴田勝家や福島正則とは気が合ったかと。


( ̄ー ̄)v- 石田三成の事は大嫌いで、だから東軍の福島正則についたんすね。


そんな才蔵まつりは隣の願興寺周辺であるらしい。願興寺は昔 武田信玄勢に焼かれたことがある古いお寺ですが、老朽化が激しく今年から解体修復されると聞いてましたが、まだその気配がない。檀家があまり無いのと規模の大きさから、資金面で進まないのかも。


( ̄∀ ̄)v- 紅葉のきれいなお寺ですから、ひょっとしたら今年も古びた風情のままで見られるかも。老朽化は深刻なんすけどね。



今日は2階の郷土館には寄らず、久しぶりに図書館でネタ収集。雨の日らしい流れ旅でした。