マリーが好感を抱いた若者はダニエルという名で、この町の出身ではない様子。お母さんの世話であまり家から出られないマリーには嬉しい事でしたが……
ヾ( ̄∀ ̄) まだ根に持ってるのか?
職場での昼休み、マリーは自分を腐れプールに突き落としたエイベンにからかわれます。
ヾ( ̄∀ ̄) だんまりか。口がきけないのか、母親に似たのか?
(* ̄ー ̄) ムカッ!
反射的にガラスのコップを投げつけるマリー。壁に当たってコップは砕け、ちょうど入ってきた工場長が「何事だ?」と詰問します。
( ̄○ ̄) エイベンが割った。
見ていたフェリックスがそう言って、工場長はエイベンに後片付けをさせる。マリーはこれで逆恨みされ、更衣室でエイベンとそのツレに生魚を顔に押しつけられ嘲笑されてしまいます。
( ̄□ ̄;) …………………………。
散々な思いをして家に帰り、生臭い体をシャワーで洗い流すマリー。洗面台に向かってうなだれ怒りに震える背中が、何か人間とは違う仕組みで波打ちます。
翌日は休みで、車椅子を押して母と散歩。その後ろから、スクーターに乗ったダニエルがタタタタタとやって来ます。
ヾ( ̄∀ ̄) お母さんかい?
キキッと停まり、お母さんに挨拶するダニエル。彼がお母さんと握手しようと手に触れると、お母さんは珍しくぎゅっと握り返します。
ヾ( ̄∀ ̄;) ……あれ? 離してもいいかな?
そしてダニエルはマリーに「今夜遊びに行かない?」と尋ねますが、マリーは「無理」と首を振る。それもそうかと思った様子のダニエルは、「じゃあまた今度」と言ってタタタタタと去ります。
どうやらマリーは、と言うか一家は、この小さな町で孤立してるよう。彼女にはその理由は分からず、実はお母さんがなぜ喋れず、体を動かせないのかも知らされていませんでした。
( ̄ー ̄)v- 周りの人々には温度差があり、明らかにマリーを異物のように見るエイベンや、距離を置きながらも味方をする時もあるフェリックスがいる。
ダニエルは土地の者ではないので、町の人々の“暗黙の了解”は分からない感じ。マリーのお母さんがぎゅっと手を握ったのは、お母さんなりに何か伝えたかったのか?……
ヾ( ̄ー ̄*) …………。
マリー自身も、理由は分からないけど自分たち一家は「そういう存在」と思っていた様子。しかし徐々に、それでは済まなくなってきます。
夕食の時、いつものようにスプーンでお母さんの口に食べ物を運ぶマリーは、それまで決してしなかった事をする。物言わず黙々と食べるお母さんの口の周りに、彼女はわざと食べ物を塗りたくります。
(; ̄□ ̄) 何してる、もういい!
見ていたお父さんが叱りつける。その後マリーはお父さんが母の腕に注射を打ち、浴室で入浴させながら背中の毛剃りをしてやる姿を覗き見ます。
( ̄ー ̄;) ……………………………。
自分も着替える際に、左乳房の上の赤アザに剃刀を当てるマリー。初めはただの鬱血だったのに、そこには長い毛が生え始めてる………
(; ̄○ ̄)/ マリー、開けなさい!
母の寝支度を済ませたお父さんが、改めてマリーと話をしにやって来る。マリーは無言でドアを開け、おかしな毛が生えた体を見せつけます。
お母さんはどんな病気なの? 私も同じ病気なの? 今までちゃんと教えてもらわずに来た不満が、自分にも起こり始めた変化で大きくなってきた。お父さんは言葉を失い、マリーは無言のままでドアを閉めます。
再びお医者さんの鞄からかすめ取ったカルテや検屍記録を床に広げ、ひとつひとつを見つめるマリー。お母さんの主治医は母の記録をとっており、そこには全身を毛で覆われた女性のスケッチが描かれていました。