ここはちょっと「上手いな」と思った場面。どうやら見せ場は初日の夜ではないようで、サラとエイデンは無事に朝を迎えます。
(; ̄○ ̄) ミチが迎えに来るんでしょう? まだここで妹を待ちたいわ。
エイデンが荷物をまとめるのを見て眉をひそめるサラ。エイデンは彼女の前に屈み込み、優しく諭します。
ヾ( ̄○ ̄) サラ。君が昨夜出会った日本人の女の子には自殺願望があるかもしれない。早く通報して、ジェスと一緒に捜索してもらおう。
そう言われると確かにそうで、不承不承エイデンの意見に従うサラ。でもしばらく歩くうちに、サラは不安を覚えます。
( ̄○ ̄;) ……見覚えのない川ね。
( ̄○ ̄) 分かってる。
先導するエイデンは道を覚えていない様子。けれども「下流に向かえば人里に近づくはずだ」と言葉は余裕。登山だと下流を目指せば冷えるし滝にぶち当たればアウトなので、むしろ登って道を探す方がいいと言うけど、森ならどうなんだろう?………
( ̄○ ̄;) あっ……
川を見つめて息を飲むサラ。画面向かって右側から、明らかにうつ伏せになった遺体が流れてくる。エイデンに告げると、彼は「マジかよ」と舌打ちして川から目をそむけます。
( ̄○ ̄;) そっちは逆よ。
背を向け再び歩き出したエイデンに、サラは「どうしたのよ」って口調で呼びかけます。
( ̄○ ̄;)/ なぜ今来た方向へ進むの? 引き返してるじゃない。
( ̄ー ̄) 違う。
エイデンは面倒臭そうに振り返り、川に向かって顎をしゃくる。遺体はもう流れていってしまったけど、川面に目を向けたサラは絶句します。
川は画面の左側から右に向かって流れている。上流と下流がさっきと入れ替わった………
( ̄○ ̄) 川は下に流れる。こっちが正しい方角だ。
( ̄○ ̄;) ……………………………。
ほんの一瞬の変化に声も出ないサラ。私が見間違えたの? でも、確かに遺体は右から左に向かって流れてた………
( ̄ー ̄)v- 上手いな。
単に川が流れる映像を逆回しにすればできる演出。これだけで「うわ……ここはヤベーわ」と感じさせるんですね。さりげなくやるのぅ。
よく分からないのはエイデンも流れる遺体を一緒に見たのに、川の流れが逆になったと思っていない事。観ている側には、何か良からぬ意図を持っているように見えてきます。
まだ出会って2日しか経ってない。そして昨夜はホシコちゃんから「彼を信用しないで」と言われた。黙ってエイデンについて歩くサラは、2人きりしかいない今になって初めて、得体の知れない不安を覚えていきます。