エイデンは焚き火の横で眠っている。ミチに「絶対にここを動くな」と言われたのに、サラはスマホの明かりを頼りに暗い木立に分け入ります。
q( ̄□ ̄;) ……あっ!
かすかな明かりの向こうに白い人影が見え、身を翻してザザッと走り出す。サラは慌てて「待って!」と叫んで追いかけます。
あああああ、テントからけっこう離れてしまった。サラは走りにくい森の中で人影を見失い、息を整えつつ辺りを見回し…………
(; ̄□ ̄)v- うわっ!!
至近距離にいた!しかもセーラー服の女の子で、身なりが気持ち荒んでる!!
q( ̄○ ̄;) ……あなた、英語は話せる?
立ちすくむ女の子におそるおそる尋ねるサラ。女の子は「少しだけ」と英語で答え、名前はホシコと名乗ります。(えらいこと古風やな)
q( ̄○ ̄;) こんな夜中に、1人で歩いてたの?
そう言えば初めて樹海に来た日の夕方、数人のセーラー服の女の子がザッザッザッと森から出てきた。制服は同じだけど、いったい何をしてたんだ?
(; ̄○ ̄) ジェス先生が………
q( ̄□ ̄;) 妹の生徒なの?
(; ̄○ ̄) ちがう。ここで会ったの。あなたの助けを求めてるわ。
声をひそめて、辺りを憚るように囁くホシコちゃん。見てる側はこのシチュエーションだけで腰が抜けそうですが、ジェスの名前を聞いたサラは身を乗り出します。
(; ̄○ ̄) ……彼を信用しないで。
ホシコちゃんは声に力を込めた。サラはちょっと目を見開き、「誰のこと?」と尋ねます。
そこにサラを呼ぶエイデンの声。ホシコちゃんは身を震わせ、ダメ押しのように「彼を信じないで」と囁いて駆け去ります。
ヾ( ̄○ ̄;)p ちょ、ちょっと待って!…………
サラは追いかけようとしてつまづき、「アウチ!!」と激しく転倒。ホシコちゃんは暗い木立の奥に消えてしまい、代わりに背後からエイデンが走ってきます。
(; ̄□ ̄) ここにいたのか、いったいどうした?
( ̄○ ̄;) ……日本人の十代の女の子が、私に警告してくれたの。
茫然と答えるサラ。しかし何か思うところがあったのか、彼女はエイデンに「何と言われた?」と聞かれてこう答えます。
( ̄ー ̄;) ……日本語だから分からなかったわ。