サラは生々しい遺体を一目見て地下室を飛び出します。


┏( ̄□ ̄;)┓妹じゃなかったわ!!


カウンターにダンッと手をつき訴えるサラ。案内所のおばさんはしれっとした顔で「それは何より」と頷きます。


( ̄○ ̄;)/ 森の中を捜したいわ。ガイドを雇える?

(* ̄○ ̄) 今からは無理です。改めておいでください。


森林公園ならばガイドがいるはずで、サラはそれを当てにしていましたがおばさんの返事はニベもない。それにもう夕暮れ時なので、サラは不本意ながら納得します。


p( ̄ー ̄;) ………シット!


案内所を出て米国の夫に連絡しようと思ったけど、スマホは圏外。苛立つサラは、案内所のウッドデッキからこちらを見ていた女性に声をかけられます。


(* ̄∀ ̄) ここは携帯は使えないわよ。

( ̄○ ̄;) あなたにガイドを頼める?


女性は案内所のバイトさんで、縋るように問いかけるサラに何かイヤな溜めを作って答えます。


(* ̄○ ̄) 森には幽霊がいるのよ。

( ̄○ ̄;) 分かってるわよ、ゴーストでしょ?

(* ̄∀ ̄) 少し違うわ。幽霊は、森を使って悪さをするの。


流暢な英語で、厭な微笑みを浮かべて女性は言います。


(* ̄∀ ̄) 人が悲しい気持ちでここを彷徨うと、森の餌食になる。幽霊があなたに幻覚を見せるの。

(* ̄∀ ̄) そしてあなたは自殺する。


外人さんに何言ってんだコラ。観光客を誘致する気ないんか、遠ざけてどうする!………観てるとツッコミが追いつかないですが、日本人が書いた脚本じゃないっけ。あと同じ青木ヶ原が舞台でも、渡辺謙さんが出てる「追憶の森」みたいなヒューマンドラマでもない。


(ノ△T)v- そっちをレンタルして来ない自分が大概ですね、分かります。


( ̄ー ̄;) ムカッ…………


どう見てもニヤニヤしてるとしか思えない女性を不快に感じ、一矢報いるサラ。


( ̄○ ̄;) 分かったわ。私はホテルにいるとユーレイに伝えて。


そして今来た道を引き返し、樹海の脇の長い長い道路を歩いて駅に向かうサラ。辺りは薄闇に包まれる直前ですが、1人黙々と歩くサラはふいに立ち止まる。


(; ̄ー ̄) ?


道路の横に広がる森の中から、ガサガサッと音がした。そちらに目を凝らすと、暗い木立の中から数人の女の子が出てきます。


-v( ̄□ ̄;) こんなん遭遇したら腰抜かすわ!! セーラー服姿でめっさ能面みたいな無表情の女の子が、樹海からわらわら出てくる!……………


(* ̄ー ̄)(* ̄○ ̄)(* ̄ー ̄)(* ̄ー ̄) ……………ザッザッザッザッ。


中学生くらいだろうか。生気のない無表情な女の子たちはまるでサラが見えないみたいに森から出てきて、無言のまま立ち去ります。



サラにはその異様さは今ひとつ分からず、「何なの?」って表情で見送るばかり。でも分からない方が幸せだと思う……