(; ̄○ ̄)v- ……あれ?


ひとしきり岩屋の周りを見て回った後、触角を切られた昆虫のようになるわたくし。あれ? ここから上への道は何処?…………


何だかよく分からない。ネットの山行録の読み込みが甘かった。見た感じ、岩屋の右側に沿ってちょっとした岩を乗り越えれば、開けた斜面が見える……こっちか?


ヾ( ̄○ ̄;)ヾ よっこらしょ。


少し登れば道が見つかる気がして、浮き石を避けて攀じ登る。杖よりも茂る木の枝や根を掴み、体を引き上げる要領で10mくらい登ってみました。


ヾ(: ̄○ ̄) ……案外高くまで登れるもんね。


振り返ると岩屋はもう見えない。でも、前を見上げると熊笹が深く茂っていて、これは道じゃないよなぁ………


ヾ( ̄○ ̄;)ヾ もっと上の方は斜面じゃなくなってて道がありそうなんだけど、ここは違うな……


ややこしい事に、枝や根伝いに登った先の岩の上に数基のケルンが積んであった。という事はここまでは人が行き帰してた筈だけど、こんな藪漕ぎせなアカン山だっけ?


ヾ( ̄○ ̄;)ヾ 違う。そっちは登山道じゃないわ。


登れば登るほど熊笹は深く茂り、私の背丈くらいになっている。掻き分けて進むのは少なくとも正規の登山道ではないし、熊が潜んでないとも言い切れない。残念だったけど、引き返して岩屋まで戻りました。


ちりんちりん。


(; ̄○ ̄) あっ………


息を整えてスポーツドリンクを飲んでたら、熊除けの鈴の音がした。そちらを見ると、私がまったく気にしていなかった方向から、単独登山者が下っていく背中が見えました。


(; ̄○ ̄) あっちだったのか……


時刻を見ると午後1時半くらい。仕切り直しで登り直せない時間でもなく体力もまだ残っていましたが、夕方までに帰宅せねばならないし、このまま帰ると決めました。


ヾ( ̄ー ̄;)ヾ ここまでの土地勘はつけた。無理はしないでおこう。


やっぱり下るにも、と言うより下る方が滑りやすくてけっこう手間取る。垢離取り場まで来た時はホッとしました。



昼過ぎでしたが食欲はしばらくなく、ようやく道の駅平成の駐車場で食べたサークルKのトマトソースペンネの美味かったこと美味かったこと。そして無料の足湯でしばらく放心し、無事に帰ってまいりました。