大鳥居を車でくぐり橋を渡って少し上ると、高賀神社が見えてきます。


( ̄∀ ̄)v- 神社の前にお茶屋さん(円空茶屋)があるけどお休みでした。洞戸の名産品はキウイで、キウイアイスなるものを食べ損ねた……


そして駐車場の脇に「円空記念館」があり。正直、私にとって円空仏は北海道の「鮭をくわえた熊の置物」レベルの感覚だったので、強いて入る気はなかったのですが……


(* ゜∀ ゜) あれ!おはようございます!ちょっとお待ちになってね今開けますから!!


建物の横を通り過ぎかけた時、落ち葉掃きをしていた館員のご婦人とばったり遭遇。あれよあれよと言う間に玄関を解錠され、本日の来館者1号になりました。(大人200円)


( ̄∀ ̄;)v- ……神社の宝物殿だけ見て山に入りたかった午前9時。でも、入館して良かったです。


円空仏と言えば、この素朴なほっこりテイスト。生涯に12万体彫ったのは伊達でなく、全国各地に残ってますが、ご婦人の解説によると「細かくリアルに彫られてた時代もあるんですよ」だそう。


-v( ̄○ ̄;) 当地でいちばん多いのは虚空蔵菩薩(こくぞう様)……でもパネル写真で見ると、角張ってないリアルな木仏もたくさんあるなぁ。


生まれは寛永9年(1632年)。俗名は不明で、鑿(のみ)と鉈(ナタ)を手に全国を行脚。仏像製作だけでなく数多くの和歌を書き、大般若経の修復にも携わる。元禄8年(1695年)、64歳で美濃国武儀郡池尻の弥勒寺にて土中入定。


ヾ(* ̄∀ ̄) こちらが最後の作と言われる歓喜天。台座に年齢が彫られてて、それで晩年の作と分かったんですよ。


手のひらに乗るくらいの、象の頭をした神さまが抱き合ってる木像を初めて見ました。晩年の題材が歓喜天って興味深いすね。


ヾ( ̄∀ ̄*) 昔、丹波哲郎さんがテレビドラマで円空を演じられまして、飛騨で大木に直接仏さまを彫られた場面がこちらです。

-v( ̄□ ̄;) ええっ?


展示室の真ん中にドーンとそれが再現されておりまして、


-v( ̄○ ̄;) ……この木は複製ですか?

(* ̄∀ ̄) 本物です。

-v( ̄□ ̄;) !!??


撮影に使った大木をそのまま持ってきて、コーティングしてあるものだそう。それはちょっと驚きました。


後で調べたら1988年にNHKのテレビ映画で丹波哲郎さんが円空を演じたものがあり、最期の土中入定(即身成仏になる最後の行)までキッチリ。画像を検索したら、最後の最後までやる気まんまんの、威風堂々とした円空上人が出てきました。


(; ̄ー ̄)v- その翌年に「大霊界」を作っておられまして、いろいろ思う所あり。ちょっと待て空海も演ってなかったかと思ったら、キャスティングは桓武天皇でした。


館内には木仏だけでなく、芭蕉みたいに各地で書き留めた和歌や般若経の現物もあり、とてもきれいな文字でした。あと、和紙の残りっぷりは凄いですね。高価なわけだ……


そして印象的だったのが5枚目の木仏。とても大きくて中央のは3m近くあったと思いますが、この3体は1本の木から彫り出されたもので、向かい合わせにくっつけるとまた1本の木に戻るんだそう。


(* ̄∀ ̄) これは中央が観音菩薩さまで、両脇が円空上人とそのお母さん。上人は洪水で早くにお母さんを亡くされていて、仏様の元で、こうして一緒にいる像を作られたんですね。


この解説は何か、年齢のせいか来るものがありました。高校時代に世界史のテストで、ミケランジェロのダビデの製作者を円空とか書いてごめんなさい。(先生が寛容で、そういうのが流行っていた)………



ええもん見れました。ただ刻々と、山に入る予定時間が過ぎていきます……