緑陰が濃くなりまさる頃。多治見市のカトリック神言会の修道院と、すぐ裏手にある虎渓山永保寺にて。


( ̄∀ ̄)v-「この葡萄酒は私の血、このパンは私の肉」。葡萄園の葡萄はワイン醸造のためにあり、礼拝堂の裏には白くて大きな花が咲く泰山木(タイザンボク)の木があります。


修道院ゆえ、ステンドグラスは華美でなく素朴な色合い。そのすぐ裏手に禅宗の古刹があるのが面白い。


禅林(禅宗寺院)にして壇林(僧侶の学問所)。深い林を下る道も既に修行場で、等間隔に石仏が建つ。下りきると人工的に中国の廬山を再現した庭園が広がります。


廬山は煙雨 浙江は潮
未だ至らざれば千般恨み消せず
至り得て 帰り来たれば別事なし
廬山は煙雨 浙江は潮


( ̄∀ ̄)v- 中国の廬山と浙江の波は2大「見ずに死ねるか」絶景だけど、見たら別にそこまで気負う必要はなかった、という漢詩。禅宗が突き詰めようとする「悟り」の本質だとか何とか。


この夏にたくさんの景色を見に行ったけど、序盤に暗示的なモノがありましたなぁ。


5枚目は「水の中でも直射日光なんて浴びてられすか!(方言:浴びていられません)な錦鯉たち。


本堂から漏れ聞こえるおっさま(お坊様)の講話は、出だしが日本最高気温を叩き出した「多治見の夏」の心構えでした。