車の下に転がってたマッチを掴み、素早く擦って兵士に投げつけるバリー。ゾンビ化が始まっていた兵士は既に血が可燃性になりかけで、火のついたマッチが触れるなり派手に引火します。


-v( ̄□ ̄;) ついゾンビの顔を撃ってえらい目に遭った経験が、ここで生きたわ!


はい「汚物は消毒だーーーーー!!」。兵士は火だるまで地べたに倒れますが、まだ正気は残っているので草の上でゴロゴロして炎は消しとめる。けれどもひどく焼けただれた顔を上げ、今度は自分を見下ろし拳銃を構えるバリーを見上げます。


(; ゜皿 ゜) ん?


「ブッ殺す!」を完徹しようとして、背後で気配を感じるバリー。兵士もそちらを見た。撃たれて死んだはずのブルックが立ち上がり、仁王立ちでこっちを睨んでる………


(; ̄ー ̄) …………………………。


ヾ(; ̄ー ̄) ぺっ。


胸に空いた銃痕に指を突っ込んで、弾をほじくり出して捨てるブルック。死んでなかった? いや死んだ。一度死んだが、それは彼女をただの半ゾンビではなく、より手強い「完全体」に変えたんだ。姐さんパネェ!!


ウガア……

キシャアアア……


ブルックが完全復帰したのと同時に、木立の間から無数のゾンビが姿を現す。傍目には全身から力が抜けた「生ける屍」。けれどもそれ故にただひとつの欲求、「捕食」のみに支配されたモノ……


( ̄ー ̄)v- 人はみずから恐怖を作り出す。後ろめたさ、「きっと恨まれているだろう」という認識もその源。無数のゾンビに見つめられる兵士にとっては、これは「因果応報」を思い知る場面ですな。


バリーが発砲する必要もなく、ゾンビが一斉に兵士に襲いかかる。既にいくらかゾンビ化していても、それはゾンビたちの「肉肉肉ゥウウウ!!」って衝動を阻むものではなかったよう。共喰いも辞さぬゾンビとは、これはまさに何かの縮図かも。


(* ̄ー ̄) …………………………。



無残に喰い尽くされる兵士を無表情に見つめるブルック。窮地を脱した兄妹は、気持ちを新たに武装痛車でその場を後にします。