もう駄目だ。フランクさんは手首の激痛に顔をしかめ、「おい、そこの救急箱を出せ!」とベニーさんに叫びます。
( ̄□ ̄;) これか?……えっ? ビールしか入ってないぞ!
(; ̄□ ̄) 当たり前だ!!
この断崖で何これ惚れる。フランクさんはベニーがアタフタと差し出す救急箱からビール瓶を掴み取り、ごきゅごきゅラッパ飲みします。
( ̄○ ̄;) …………………………。
自分の短慮が招いた取り返しのつかなさすぎる結末に言葉もないバリー。速攻で死に水(ビール)をラッパ飲みしたフランクさんは、「私はカトリック教徒なんだ」と言ってバリーを見つめます。
( ̄ー ̄)v- 花の慶次で言うところの、伊賀忍の侘助「我らキリシタンは自害を禁じられている」。そやな、自殺が大罪なのはプロテスタントも同じだけど、煉獄の観念はカトリックのもの……
( ̄○ ̄;) いいんだ、撃ってくれ。
( ̄○ ̄;) いい人生だった。
恨み事はまったく言わず、バリーに自分を殺すよう告げるフランクさん。そんな、いい人生だったと言えるわけがないだろう? でも彼はそれでいいと言う……
( ̄○ ̄;) 頼むから、私が私でいるうちに殺せ。
(; ̄○ ̄) ………許してくれ。
考えている暇はない。考える事がありすぎて、結局は妻子に向けたのと同じ言葉しか出てこない。半ば茫然とするバリーに、眼球が白濁し始めたフランクさんが叫びます。
( ̄□ ̄;) 早く撃て、バカ者!!
バリーは引き金を引き、眉間を撃ち抜かれたフランクさんはシートに打ちつけられて絶命します。ああ何てこと。でも、フランクさんはこれを自分への「神の裁き」と感じていたのかも。
( ̄ー ̄)v- ……ここが煉獄なら、これで罪が浄められて息子がいる天国に行ける? いや、それよりも何よりも、もう苦しまなくていい……
血しぶきを浴びて放心するベニーと、何とも言えない表情で銃を下ろすバリー。自分はまた負い目を背負った。これが自分への「裁き」なのか?
( ̄○ ̄;)/……飲み干すぞ。
フランクさんが残したビール瓶を掴み、ごきゅごきゅラッパ飲みするベニーさん。呑まなきゃやってられるか、俺らは避難所に入れてくれて、一緒に戦った人間を殺して生き残っちまったんだ……
やがて夜が明け、節電モードから切り替わったゾンビ燃料がまた使えるようになる。2人は覇気がなくなったゾンビ群を振り切って、安全な場所まで走ります。