こりゃあ参った。ガレージの外にトラックはあるが、燃料という燃料がどれも使えません。


( ̄ー ̄)v- 全員あんまり原因を考えないですが、兄弟とブタ狩りに出て夜営中にやけに派手な流星群を見ていたベニーさんの話から考えるに、隕石が落ちたのがきっかけかも。


その辺ホントに誰も(軍さえも)取り沙汰しないので、ゾンビ映画愛好家も「ああ隕石ね」で済ますレベル。流星群を映しただけでも丁寧なもんです。


ヾ( ̄○ ̄) そうだ、紹介するよ。


ふと思い出したようにバリーとベニーをガレージの片隅にさし招くフランクさん。なんかでっかい箱があると思ったら、オイオイオイ………


ヾ( ̄○ ̄) ネヴィルだ。


ガコンと蓋が開けられると、うわあこれ棺桶だったのか。中にはイイ具合にクラシカルな体勢で、鎖でガッチガチに縛られたゾンビが寝てました。


(ノ△T)v- ……ゾンビ化してしまった友人を、殺すのが忍びなくて拘束してたのか。でも枕元に置かれたパックとバケツ入りの精肉(オージービーフ)がまた何とも複雑な。。。


「ゾンビ化した身内や恋人を殺せず隠している人間」も数多のゾンビ映画に登場しますが、いやー………こんだけ脳ミソ筋肉な男の友情があったのか。仕事しろ悲壮感。。。


カハァアアア……


うわ、口から何かイイ蒸気が出てる。これも斬新ですが、覗き込むベニーさんは簡潔に「口から屁が出てる」と言って顔をしかめます。


妻子を殺さざるを得なかったバリーには「やっぱりコレは無い」という救いだったかも。紹介を終えたフランクさんは、三食昼寝つきの棺桶に横たわるネヴィルさんに「おやすみ」と囁いて蓋を閉めました。


-v( ̄ー ̄;) これはこれで、いい人よね。


さてどうしよう。
男たちはそれぞれ考え込み、フランクさんが煙草をくわえてマッチを擦ります。


(; ̄○ ̄) あ。


ぼんやりしたためか、手が滑って火がついたマッチが地面に落ちる。しかしそれはさっき侵入されて倒したゾンビの血の上で、いきなりボウッと炎が上がるのを見た全員が驚きます。


ヾ( ̄□ ̄;) 消火消火!

(; ゜д ゜)/ ああ何だコレ!? バタバタバタ!!


慌てて布をかぶせて足で踏みまくって無事に鎮火。ガソリンや灯油は使い物にならなくなってるのに、身についた常識は根強いですな。


(; ゜д ゜) ……ゾンビの血が燃えた。


そもそもゾンビが出血するのが「そう言やあったっけ?」。普段(?)血まみれなのは、犠牲者の食べ方が犬喰いだからなんだけど……



茫然と呟くフランクさんの傍らで、バリーが素早く棺桶の蓋を開け、「ネヴィル起きろ!!」と呼びかけます。