ようやく翌日。小学校の教室で、低学年の生徒に優しく接するミリアムの姿が描かれます。


(* ̄∀ ̄) お面はできましたね? その動物の鳴き声を言ってみましょう。


子供たちが好きな動物のお面を作り、ライオンならガオー、猫ならニャーと皆で唱和する。生徒たちの間をゆっくり歩くミリアムは、ふと目をやった窓の向こうに、生徒の父兄が迎えに来てるのを見つけます。


(* ̄∀ ̄)/ ……………………!


いつも子供を迎えに来る奥さんが、笑顔で手を振っている。ミリアムは振り返り、お面の元絵を描き終えた女の子に囁きます。


(* ̄∀ ̄) サマンサ、ママが来てるわよ?


そしてちょっと目をしばたかせるミリアム。サマンサと呼ばれた金髪の女の子はスケッチブックに、女の子らしからぬリアルな虫を描いてました。


これ……
あの便所バチ……


(* ̄○ ̄) これは虫? あなたが考えた虫かしら?

( ̄○ ̄*) ママがいつも描いてるわ。


何となく放心するミリアム。その顔がアップになり、鼻の穴がクローズアップされます。彼女はあの老人に、鼻からこの虫を入れられた事には気づいていませんが……


再び窓から外を見ると、笑顔で手を振ってたサマンサのママの姿は消えていた。放課後になり子供たちはウサギやライオン、犬のお面をつけて校門で待つ父兄の元に走っていきますが、虫のお面をつけたサマンサが1人だけ取り残されます。


他の教師たちが「家に連絡したけど、いないって」とミリアムに告げる。しかし窓辺から見ていたミリアムは「でも確かに来てました」と不思議がります。


( ̄○ ̄;) ……いつも必ず迎えに来てるんです。さっきもいたのに……



ぼっちで取り残されてぐずるサマンサ。ミリアムは学校から仕事中の父親に連絡だけしてもらい、同僚教師と2人でサマンサを自宅に送って行きますが……