今度こそミリアムが疲れきってベッドで休んだ頃、家の中では「異変と言えば異変」な事態がひっそりと繰り広げられておりました。
( ̄ー ̄)v- 普通なら割ともう翌日になってるのに、みっちり淡々と撮る監督さんやな……
地下室から連れて来られた白ウサギが、鼻をふくふくさせながら暗い居間で遊んでる。ふとウサギは目の前のテレビをじっと見つめ、観客が「おお」と思う行動に出ます。
ふくっ。
床に置かれたテレビのリモコンに、モフモフした前脚がふくっと置かれる。こうやって競馬新聞で本命を予想するトイプーがいたなオイ!
ぱっ。
-v( ̄□ ̄;) テレビが点いた! このウサギやるわね!
昔うちで飼ってたシーズーは、通りすがりにリモコンを踏んで電源を切る程度。しかしこの白ウサギたんは画面をじっと見て、マジシャンがシルクハットからウサギを掴み出すのを見るとふくっと前脚を動かしチャンネルを変えました。
-v( ̄□ ̄;) 不愉快だったのか!!
ふくっふくっ。
ウサギは深夜のオカルトヨタ番組にチャンネルを合わせ(分かってるな!)、耳をピクピク動かし聞き入ります。
“神秘主義や悪魔主義に精通したM・ケリー博士は、1979年に謎の失踪を遂げました”
“墜落したDC9の搭乗名簿に名前があったのですが、その後、彼を見た人がいるのです”………
ひょっとしたら、それがあの老人なんじゃないだろうか。最後まで説明は無いですが、そうかもしれない。あの老人は神秘主義や悪魔主義を研究するうちに、ミイラ取りがミイラになったのか?……
(; ̄ー ̄)v- てか、そう解釈するしかねーわよ。
この場面はレビュアーからは「急に賢くなるウサギ」と呼ばれ、この後もイイ仕事をしてくれます。
ウサギは多産なため、ドイツでは豊饒・繁栄の象徴でもありましたが……