床に倒れて胸を押さえて苦しむ老人。それを見たミリアムは慌てて「どうしたの!」と飛びつきます。


( ̄□ ̄;) ……医者を呼んでくるから、それまで頑張って!


電話がなぜか使えない。ミリアムは寝間着のまま車のキーを掴み、近所に住んでるお医者さんを呼びに出て行きます。


(; ̄○ ̄)/ …………………………。


するとムクッと起き上がり、立ち上がってドアに向かう老人。芝居だったのか? いや、本当に具合は悪そう。彼にはまだやる事があるようです。


ヾ( ̄○ ̄;) ………………………。


やはり家の間取りを知っている。老人は壁に手を当て伝い歩きをしながらも、まっすぐに地下室に伸びる階段を降り始めます。


手にしたスタンドが照らし出したのは、「何で一軒家にこんな地下空間が?」と驚く規模の地下室。古い田舎の家の地下ボイラー室でなく、もっと昔からあった地下空間みたいです。


ヾ( ̄○ ̄;)ヾ ………………………。


老人はスタンドを床に置き、やたら大きなマンホールの蓋みたいなのをこじ開ける。重い蓋を苦労して開けるのを、物陰からウサギが鼻をふくふくさせながら見ています。


ガコン!


蓋が開いた。縁に立って見下ろすと、そこは深い深い井戸だか貯水池。はるか下にハシゴが伸びる先には、青黒い水が揺らめいてます。


( ̄○ ̄;) …………………………。


老人は持ってきた紙箱をそこに投げ落とし、胸を押さえてうずくまる。狭心症か何かのようですが、発作を抑える薬を取り出す動作が間に合わず、どうっと床に倒れます。


なぜ、ここに来なければならなかった?
投げ落とした箱には何が入ってた?
それは全く説明されぬまま、最期の痙攣に抗う老人。彼は懐から白い布を掴み出し、自分の顔を覆います。


-v( ̄○ ̄;) 臨終の白布を、自分で被ったのか?………



今度こそ本当に動かなくなる謎の老人。その臨終を見ていたのは、地下までついて来たウサギだけでした。