これもまだ本編ではないですが、時系列は本編と同時代。1991年のフランクフルトの街並みと、これからみっちりと見る事になるウサギがまずは銅像でご登場。


( ̄ー ̄)v- めったくたに、ウサギ本体とそのオブジェや小物が出まくる作品です。


何でこうもウサギなのかと調べてみたら、イースター兎(復活祭のウサギ)をタマゴと共に諸外国に広めたのがドイツだそう。


大昔の復活祭の頃、農民が地主に租税を納める際に玉子やウサギも持ってった習慣が「イースターにはウサギがあちこちにお楽しみ玉子を隠す」になった。日本ではイースター・エッグの方がメジャーだけど、あちらではウサギもセットなんですって。


( ̄ー ̄)v- 閑話休題。


石造りの端正な街並みで、ショーウインドーの前でふと足を止める若い女性。アンティークショップか画廊だろうか。通りに面した店先には聖母マリアを描いた絵が置かれており、彼女はそれに吸い寄せられます。


( ̄ー ̄;) …………………………。


聖母マリアの胸には、7本の剣を突き刺されて炎に包まれる心臓が描かれてる。これは「聖母の7つの御悲しみ」を表していて、それはこんな感じ。↓


①シメオンの預言
(生まれたイエス・キリストを救世主と悟った老人に、この先味わう悲しみを伝えられた事)


②エジプトへの避難
(出産前に、ヘロデ王の嬰児虐殺から逃れた)

③イエスの行方不明

④十字架を背負ってゴルゴダの丘に向かうイエスとの再会

⑤イエスの磔刑

⑥イエスの降架
(死んで十字架から降ろされる)

⑦イエスの埋葬


( ̄ー ̄)v- 聖母マリアが母親として味わった苦痛や悲しみを、絵画やメダイでこんなふうに象徴化してるんすね。(剣は苦痛で、心臓を包む炎は息子イエスや神への愛情)


これも閑話休題。ショーウインドー越しにその「聖なる心臓」を見つめる女性は、無意識に自分の右胸に手を当てます。身ごもっているんだろうか?……


(; ̄○ ̄) ……はっ。


しかし彼女は、雑踏から自分を見つけた男を見て慌てて身をひるがえす。男は夫婦連れで妻が赤ん坊を抱いていましたが、「すぐに戻る」と妻に告げて追ってきます。


ヾ(; ̄□ ̄) …………………………!!



足早に雑踏を抜け、回り道をして追跡者を振り払う女性。彼女は自宅に入って素早く玄関に鍵をかけますが、追跡者はもう家に侵入してました。