桜が終わっても山には花あり。正午過ぎのお日様を受けて咲き乱れる山ツツジと、足元の石の間に点在するスミレ。


( ̄∀ ̄)v- なけなしの女心で撮ってみました。


ここから少し離れた飛騨川は険しい岩壁の間に緑色の水が流れる川ですが、もう少し後、梅雨入り頃には岩場に真っ赤な岩ツツジが咲きます。


( ̄ー ̄)v- たぶん信州の民話ですが、険しい峠を越えて恋人に会いに通っていた村娘が「こいつは化け物に違いない」と恐れをなした恋人に谷に突き落とされて死んでしまい、その血が赤いツツジになったって話があったような。


岩場にしか咲かないので、そんな言い伝えが生まれたのかも。しかしこの横谷峡の第4の滝には、「黄金姫伝説」というのがあるそうな。


( ̄ー ̄)v- 今からだいたい千年前に、都で黄金の鶏と暮らしていたお姫様がいたそうな。


その黄金の鶏がある日いなくなってしまい、姫は比叡山にお籠もりして「飛騨の山奥の滝にいる」という観音様のお告げを受ける。そしてはるばるやってきた山奥の滝壺から黄金の鶏が飛び立つのを見つけるが、その鶏はこの清流を守る観音様になっていました。


姫はこの地で没して葬られ、近くの子守金神社の祭神となる。そこでは子供の健康祈願で、鶏の置物を納めるならわしがあるそうな。


( ̄ー ̄)v- 埋蔵金伝説じゃなかった……(←バカ)


その「黄金の鶏」が飛び立ったのがこの鶏鳴滝。落差33m、ここにある4つの滝で一番高低差があり、近くまではちょっと行けないロケーション。流れ落ちる水は「黄金淵」という淵に注がれます。


(ノ△T)v- そこに黄金の鶏が沈んでるってお話じゃないのか。大好きなのに、「朝日さす 夕日輝くその下に 小判千両 大判万両」みたいなお約束のアレが……


検索したら割とありますな、黄金の鶏が埋まってるって埋蔵金伝説。ここの伝説はロマンはロマンでも、現世利益チックなロマンじゃありませんでした……


( ̄ー ̄)v- めっさ多いすね、「朝日さす 夕日輝くその下に」系の謎の和歌。これも面白い。


そんなロマンの眠る鶏鳴滝のそばには小さなお堂があり、祀られていたのは不動明王でした。峠や谷にはよくおざる(方言:おられる)わね。山形県の滝不動、一度行ってみとうございます。



これにて滝めぐり終了。マイベストは第1の白滝と第3の紅葉滝でした。