電気椅子とはまた違う。頭に金属製のヘッドギアみたいなのを被せられ、そこから電流が流れる仕組みか。


( ̄ー ̄)v- 頭(脳)はゾンビにとって致命傷になる部位。ゾンビじゃない人間の処刑なら「旧世界」のような絞首刑でいいような気がしますが、あくまでも「頭」にこだわるのはゾンビの発想だからだろうか?


目の前には大勢の「ゾンビ殺害犯」の死体が横たわっている。電流を流される寸前、林さんはカメラに向かって叫びます。


( ̄□ ̄;) あんたらゾンビなんか、皆殺しにしておけばよかったのよ!!

( ̄□ ̄;) 死ね!! 死ね!! 死ねぇーーーーーーーーーーーー!!!!!


スイッチオン。怪しげなヘッドギアから火花が飛び散り、林さんは激しく痙攣しながら発火して燃えあがる。


耳を覆いたくなる絶叫。すっかり多数派になってしまったゾンビへの憎しみ。娘を奪われた怒り。そして行き場のなくなった悲しみと罪悪感………


ぱちっ。


林さんが息絶える瞬間、その足元に並ぶ死体のひとつの目が開いた。これはおそらく連鎖するだろう。「ゾンビに殺されてゾンビ化した人間」という種の始まり。彼らは未だ少数派ですが………


グワアアアア!!


続いて林さんもゾンビ化。拘束を引きちぎり、猛然とカメラに向かってくる彼女のアップがラストシーンでした。


( ̄ー ̄)v- 日本代表に敬意を評し、③まで書きました。


ゾンビ映画としては、ジョージ・A・ロメロ御大の系譜に連なる伝統的な作品でした。(ゾンビと人間の二者対立に思想的な意味を持たせる描き方) ブラックコメディにもなってますが、感想は「マトモやんけ!」でした。

※前作の日本人監督3人が飛ばしすぎていた。


タイトルは『愚民政治』ですが、本作のゾンビと人間を愚民と言い切れるかと思うと、どうかなあ? 個人的には「多数派と少数派の円環」「天秤がどっちに振れるか」みたいな印象でした。



( ̄ー ̄)v- この道のパイオニア、ロメロ御大はやはり慧眼だったなや。