「奴は、あなたを殺そうと?」


ひとり佇み指輪を外すベティに刑事さんが話しかけます。


ヾ( ̄○ ̄) 警察が来るのは分かった?


( ̄○ ̄*) 分かったわ、警察犬が走って来てたから。


そちらも見ずに淡々と答えるベティ。さっきのシェパードがリードをつけられて戻ってくるのが遠くに見える。加えて飛来したのは警察のヘリだった。逃げようとした時、ベティはそれをちゃんと把握してました。


ヾ( ̄○ ̄) ……2日間、この辺りをしらみつぶしに捜索してた。よく殺されなかったな、奴と何を話してたんだい?


( ̄○ ̄*) くだらない事よ。でたらめを話したの。


素っ気なく、傲岸にすら見える表情と口調で吐き捨てるベティ。その姿はもはや怯える小娘ではなく、大物歌手の貫禄さえ漂います。


( ̄○ ̄*) 私に構わないで。


( ̄○ ̄*) 独りにして。



刑事たちが側を離れ、ベティは彼らから遠ざかる。そしてラストシーン、彼女にしか分からない心の内が、ダリオ・アルジェント御大のナレーションで展開します。