手を繋いで遠ざかる2人の後ろに、血にまみれたマーク氏の遺体が横たわる。
演じたイアン・チャールソン氏は1949年エジンバラ生まれで、舞台演劇やテレビドラマでも活躍。1990年に舞台で『ハムレット』を演じる最中に死去されました。享年40歳。
( ̄ー ̄)v- 本作で「眠れば恐らく夢を見る」と『ハムレット』の台詞を口ずさむ場面があったのが何とも奇縁。母国の英国の演劇界には「イアン・チャールソン賞」というのが設けられ、30歳以下の最優秀古典俳優に授与されるそうです。
さて。
ベティは一体どうしてしまったのか? やはり母親譲りの「血を求める貪欲な女」のDNAが度重なる惨劇によって呼び覚まされ、アラン警部が崇めて止まない「女王様」になってしまったんだろうか?………
( ̄ー ̄)v- んな訳ゃ無い。
ガッ!!!
手に手を取って「死体が見つかる前に逃げるわよ!」と逃避行モードに入ったと思いきや、ベティが手近な石を掴んで後ろからひと殴り。ちょっと信じかけていたアラン警部は気持ちよく地面にブッ倒れ、呻きながら上半身を起こします。
( ̄○≦;) ………………………!!
ここでも台詞は与えられなかった。アラン警部は半ば「やっぱり」、半ば「何故」が入り混じった表情でベティを見上げ、初めて怒りがこもった表情になりナイフを持ち上げます。
「いたぞ! 捕まえろ!」
そのはるか先から叫び声。遠くから姿を現した警官隊が走ってきて、もはや立ち上がる力も残っていないアラン警部に群がりどつき回して制圧します。
(; ゜д ゜)/立てゴルァ!
ヾ( ゜□ ゜;) 抵抗したら頭を吹っ飛ばすぞオルァーーー!!
制圧される直前、確かに「なぜ裏切った?」という怒りの眼差しでベティを見つめた。嗚呼ああ、きっとそういうものなんだ。より愛した方が負けなんだ……
(; ̄□ ̄) 騙されたわねお生憎様!! 私は母とは違うわ!!
すべては決死のお芝居だった。さすがだ次代のプリマドンナ。ベティは警官隊にどつき回されるアラン警部に向かって、ぶつけられる限りの鬱憤をぶつけます。
(; ̄□ ̄)d 母に似てるもんですか、全然違うわ!!
ベティ渾身の「ざまあみろ」が大炸裂。これはこれで女王様な気がしないでもないですが、十重二十重に拒絶されたアラン警部は警官隊に向かい、なおも電波を発信してました。
ヾ( ̄□≦;)/ ……私のしたことは犯罪じゃない!! 彼らの精神を解放しただけだ!!…………
え、そうなの?
いきなり出てきた動機だけど、後付け感が半端ないのは突っ込みNG。(それを持ち出すとまたややこしくなる。。。)
今度こそ本当に終わった。アラン警部は連行され、残ったベティはスイスの刑事さんだか国際警察の刑事さんだかに声をかけられます。