( ̄□ ̄;) やめて!!


グサグサと突き立てられるナイフ。無表情にマーク氏を滅多刺しにするアラン警部に、ベティは絶叫します。


アラン警部はちらりと背後のベティに視線を向けますが、その間も手は休めなかった。彼は機械的にマーク氏を刺し続け、その返り血がベティのブラウスに飛び散ります。


( ̄○ ̄;) ………………………。


マーク氏が着ていた白いサマーセーターは鮮血に染まり、ベティのブラウスも赤く染まる。彼女は茫然とそれを見下ろし、不意にとんでもない事を呟きます。


「……私は母と同じだわ。今、分かった……」


えっ?


そのままガバッとアラン警部の傍らにかがみ込み、さらに笑顔で続けるベティ。


( ̄∀ ̄;) ……あなたに彼を殺してほしかったの。


( ̄∀ ̄;) ほら見て、母にそっくりでしょ?


ええええええッ!?
どうしたベティ、血迷ったか!? 何を言ってるんだ大丈夫か!?


( ゜д≦) …………………………。


信じているようには見えないが、突然自分に優しく語りかけたベティを無言で見つめるアラン警部。
覚醒したのか? 手間暇かけて苛み続けた「ご褒美」がついに与えられるのか?………



ベティは「さあ、逃げるわよ」とアラン警部の腕を取って立ち上がる。そして息絶えたマーク氏に一顧だにくれず、先に立ってその場を後にします。