部屋が燃える。ベティは椅子の上で必死にもがき、何とかロープを外して目隠しを剥ぎ取ります。


(; ̄□ ̄) …………………………。


アラン警部の姿は炎に巻かれ、既に床に倒れて炎上している。ベティは唯一のドアに飛びつきますが、鍵がかかっていて開きません。


ヾ( ̄□ ̄;)ヾ 助けて!! 焼け死んじゃうわ、誰か来て!!


助けが来る気配はない。さんざんドアノブと格闘した後、ベティはまだ弾が残っている拳銃を持ってきて撃ちますが、悪い壊し方だったのかやっぱり開きません。


(;T□T)/ ああああああああああああ……………!!


ここは「頑張れベティ劇場」。確かアラン警部が鍵を懐にしまっていたと思い出した彼女は辺りを見回し、部屋の隅にあった譜面台を持ってきて、床でゴオオオオと燃えてるアラン警部に向かって伸ばします。


ガリガリガリ……


死体なんて弄りたくないけど命がかかってる。ベティは半泣きで燃えるスーツの懐から鍵を掻き出し、素手で掴んで「熱ッ!」と投げ出す。


ヾ(T□T;) ああああああああああああ!!


ここは1人でやらんとどうしようもない。ドレスの裾を破って熱々の鍵を包んで持ち直し、ドアノブに向かうベティ。でも開かない。ああ、銃で撃った時に鍵穴を変形かなんかさせたのねベティちゃん。順番が逆だったってオチですか?


(ノ△T)v- この大詰めに情け容赦ないなアルジェント御大。ありとあらゆるシチュエーションで美少女いたぶりを完徹するとか………


バンバンバンヾ(T□T;)ヾ 助けて!! 誰か助けて!! マーク!!


結局これしかない。でも、ああ良かった! ようやく煙と叫び声を聞きつけて、裏方さんを引き連れたマーク氏が外からドアを破ってくれました。ベティお疲れ!!


「彼は死んだわ」


マーク氏に抱きしめられ、安堵して泣き崩れるベティ。床の上には業火に包まれ、もはや人の姿には見えない死体が横たわる。これで終わった? 長く忌まわしいアラン警部の妄執は、これで焼き浄められたんだろうか?………



これでエンディングかと思ったら画面は一転。美しいアルプスの山々を拝見に、凝ったカメラが1匹の蝿を映す映像が現れます。